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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
新しい世界観への誘い。まさに"待望の邦訳"!,
By すっぽみ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: リーダーシップとニューサイエンス (単行本)
「どうして組織はうまく行かないんだろう。活気がなく、時間がかかり、どんどん複雑になるものの、目覚ましい成果を出せず、進歩は計画外の意外なところからもたらされることがとても多い。変化を管理しているはずが変化に溺れ、無力感と混乱に陥れさせられ続けているのは、なぜなのだろう?」「秩序はどこにあるのか?柔軟で適応力のある構造、制限するのではなく、能力を引き出す構造は?」 「複雑性の真価を発揮させながら、物事を単純化するには?自律や成長という個人的なニーズも解決するには?」 組織行動学や組織変革の学者でありコンサルタントでもある著者は、この問題をとらえ対処する鍵をニューサイエンスに見つけた。 本書は、量子物理学、自己組織化システム、カオス理論、生命体の自己準拠とダイナミクスといった近年切り開かれつつある分野が説明する様々な自然現象を例に挙げ、組織の現象を理解するメタファーとして提示してみせる。さらに、ニューサイエンスに基づいたリーダシップの原理や新しい科学的マネジメントを説明し、災害時の救援活動やテロリスト組織といった実世界の現象をニューサイエンスの視点からひもといてみせる。 そこに見えてくるのは、機械論的世界観や要素還元主義など旧来の”科学的”な世界観に限界があるということと、それに対する、システムの全体性や、個々の関係性、参加と相互作用、ダイナミクス、場の理論といった世界のとらえ方を扱う新しい科学の、驚きとインスピレーションに満ちた可能性である。 本書は答えを求めている人のための本ではない。しかし、答えを見つけ出すのに役立つ沢山の着想や洞察を得たい人にはお薦めの本だ。あるいは、"科学的"でないとして切り捨てられがちであった社会科学の様々な分野に従事する方にも。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
極めて重要なメッセージ,
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レビュー対象商品: リーダーシップとニューサイエンス (単行本)
自然科学(物理学・化学・生物学など)では新たなパラダイムとして確立されてきている非線形ダイナミクス(カオス・複雑系・自己組織化の理論など)を組織のマネジメントの中心に据えるべき時代が来ていることを提唱しています(ちなみに初版は1992年)。これまでのマネジメントの主流である予測⇒計画⇒実行⇒達成という線形のアプローチは、17世紀のニュートン力学の産物であり、社会科学が科学っぽい様相を呈したいが故に時代遅れのパラダイムに固執していることも手伝って、相変わらず実践されていますが、自然科学の世界ではすでにパラダイムシフトが起きていますので、新たなパラダイムをマネジメントにも取り入れるべきだとしています。 そして、予測不可能な世界を予測しようとすること、因果がはっきりしない世界で因果関係をはっきりさせようとすること、など従来のマネジメント理論で提唱され、実践されてきていることは、環境を間違った認識で捉え、間違った方法で対処していることであり、この方法を幾ら追求しても環境に適合することはできない、としています。 なお、著者も非線形ダイナミクスをマネジメントにどう取り入れるか、についてはコンサルタントとしてクライアントと一緒に試行錯誤しつつ理解を深めている過程であることを認めています。従って、本書の内容は完成されたマネジメント手法にはなっていませんが、これからのマネジメントの在り方を根本的に考え直すには有益な情報が詰まっています。 また、読者に理解を促すために、自然科学で取り組まれている非線形ダイナミクスについて、幾つかの分野を紹介していますが、ある程度予備知識がないとわからないと思います。これについては、評者のブログ(プロフィールご参照)で紹介している「カオス・複雑系理論」カテゴリーの書籍が参考になると思います(本書の参考文献として挙げられている書籍とある程度重なっていますので)。 参考までに、社会科学分野での非線形ダイナミクスの取り組みは、一部の学者達が推進していますが(例えば、経済学ならブライアン・アーサー、心理学ならカール・ワイクなど)、まだまだ主流ではないようです。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ニューサイエンスという観点,
レビュー対象商品: リーダーシップとニューサイエンス (単行本)
正直に言えば、「リーダーシップ」と「ニューサイエンス」というキーワードを結びつけるのは難しいのでは?と感じた。実際そうではなく、私のイメージが違っていた。著者の論点では、「ニューサイエンスという観点から、大局観を掴む」と捉える事ができるだろう。そのうえで、私たちができることを選択し、行動していくことが求められている。従来型のリーダーシップ論とはこの点で大きく相違している。それだけではなく、このニューサイエンスという論点が、従来のリーダーシップ論やサーバントリーダーシップという概念を全体の中で部分的に内包している気がする。 アインシュタインの「その問題を生み出したのと同じ思考では、けっしてそれを解決できない」と読んだとき深く頷いてしまった。世界の多くの事柄に対してパラダイムシフトが迫られるときなのかもしれない。
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