90年代の初頭、ホコ天・イカ天を中心に始まったバンドブームの
喧騒と終焉を当事者が生々しくもほろ苦く、また愛情を込めて
記した一冊。
大槻ケンヂという人はバンドブームの渦中にいて、自分が当時
者ではなく、あたかも評論家のような口ぶりで状況を語っていた
りもしていた(UFOと恋人)が、バンドブームから15年(!)
以上の歳月を経て、「あの頃は良い想い出しか無かった」と
書けるほどになったのか、と思うと、当時、ロックバンドの展開に
ドキドキしていた身としては感動を隠しきれない。
当時の喧騒を最も端的に表したブルーハーツの「リンダリンダ」の
一節、「ドブネズミみたいに美しくなりたい」と言う言葉に大槻
ケンヂが10年以上の歳月をかけて、自分なりに残した肯定的な
回答がこの本には記されている!