この作品は「ISOLA」と併映されたもので、リングシリーズは
ほぼその流れで(必ず2本立て)公開されてきた。
今じゃ恐らくどこもやらないと思うが、観客は2本楽しめるいい企画だった。
いまやホラーアイドルキャラ(笑)になった貞子の出生について語る3作目は、
1作目ほどではないが、なかなかの演出で魅せてくれた。
劇場で観た時に何だか「HOUSE」を観たのと同じ感情を持ってしまったのは、
仲間由紀恵のはかなさに起因しているだろう。
それくらい仲間由紀恵の初主演は鮮烈だった。
あんなに可憐な貞子ならいいじゃないか、とも思わせるが、貞子は双生児であり
それが一体化した時の呪いはハンパない。
幽霊じゃなく、ハリウッドスタイルの「悪魔が父親」という得体の知れなさも一役買っている。
田辺誠一やアソクミなど、HDに際して久し振りに観返すと色々な俳優が出ていることに
改めて気付かされる。
思えば田中好子はこの頃から病と闘っていたわけで、迫真の演技も関係していたのかも知れない。
3作目、らせんを入れると4作目になるが、画質は時代を経るごとに良くなっている。
さらに難解になる「ループ」を飛ばしているが、まあそれはそれで結果として良かったんじゃないか。
30年前の話にしては画質がクリアすぎる(笑)嫌いもあるが、まあ当時はこんな
レベルで家庭で観られるとは、誰も考えていなかったのでは。
今回のメガホンは鶴田組だが、原作的な流れは「らせん」に繋がるものだ。
ただ、あまりに貞子ブームが凄いので、どうしても中田組繋がりで観てしまう。
両作品のどちらから入っても理屈的に合う作り方は、さすが鶴田監督だ。
日本版最終作(3Dは除く)なのに特典映像ゼロ(予告編のみ)は寂しいが、ブルーレイとして
かつ作品評価としても5つ星です。