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リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)
 
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リンカーン弁護士(上) (講談社文庫) [文庫]

マイクル・コナリー , 古沢 嘉通
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

巨匠コナリーが放つ、迫真の法廷サスペンス二度の離婚歴があるハラーは刑事事件の犯人側に立ち金を稼ぐちょい悪弁護士。婦女暴行で捕まった金持ちの弁護を引き受けた彼に、恐るべき悪夢が待ち受けていた。

内容(「BOOK」データベースより)

高級車の後部座席を事務所代わりにロサンジェルスを駆け巡り、細かく報酬を稼ぐ刑事弁護士ミッキー・ハラー。収入は苦しく誇れる地位もない。そんな彼に暴行容疑で逮捕された資産家の息子から弁護依頼が舞い込んだ。久々の儲け話に意気込むハラーだが…警察小説の名手が挑む迫真のリーガル・サスペンス。

登録情報

  • 文庫: 392ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/6/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062763923
  • ISBN-13: 978-4062763929
  • 発売日: 2009/6/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
マイクル・コナリーの邦訳最新刊は、“当代最高のハードボイルド”といわれる<ハリー・ボッシュ>シリーズではなく、ミッキー・ハラーという刑事弁護士を主人公にした初のリーガル・サスペンスである。

本書は「国際ミステリー愛好家クラブ」が主催するマカヴィティ賞のベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)と「PWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)」のシェイマス賞のベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)の’06年度ダブル受賞作である。

収入は苦しく、有名でもなければ誇れる地位もない。私生活では2度の離婚を経験している。事務所を持たず、元妻を電話番として、高級車リンカーン・タウンカーの後部座席をオフィースとする中年の“リンカーン弁護士”ハラー。前半はロサンジェルスに点在する裁判所を縦横に行き来して従来の、主に麻薬がらみの依頼人たちのもとを訪れ、こまめに報酬を稼ぐ彼の日常が描かれる。

そんな彼に、「フランチャイズ事件」と呼ばれる、多額の報酬が約束された、資産家の息子の暴行事件に対する弁護の依頼が舞い込む。意気込んで事件を調べるハラーだが、事態はそううまく運ばず、その息子ルーレイがとんでもない悪党だということがわかるのだった。はじめはこの新しい主人公の人となりの紹介で、やや冗長に感じられたが、下巻に入り、ハラーの調査員が殺害され、その容疑者とされながらも、ハラーが臨む裁判が始まると、一気にページ・ターナーの様相を呈してくる。この依頼人を悪党と知りながらも無罪にするための若い検察官との攻防は、法廷ものを専門とする作家の作品に引けをとらない一定以上のレベルの出来だと思う。

ミッキー・ハラーは決して正義を貫く弁護士ではなく、悪く言えば金に汚い悪徳弁護士の部類に入るのだろうが、コナリーはあくまでもエンターテインメントとしてこういったキャラクター設定をしたのだろうし、読者は、まぎれもなくハードボイルド・タッチのコナリーワールドを堪能することができるだろう。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pst
形式:文庫
刑事弁護士を主人公としたコナリーの新シリーズ。 被告側に最も有利となる結果を得るべく奮闘する刑事弁護士のストーリーである。だが最も有利となる結果を得るためには司法取引、公訴の取下げなど、あの手この手を繰り出し、時には違法な手段を用いて求める結果をもたらすプロである。2度の離婚歴はあるが頼もしいパートナーでもある前妻たち、またドラッグビジネスで頻繁に検挙される顧客たち、なにやら問題がありそうなセレブ一家など、一筋縄ではいかない人々の間でスピーディーにストーリーが展開される。 ボッシュシリーズと違い過去の出来事に端を発する内省的な描写は少ないが(ミッキーの生い立ちで一部あるが)、結果が全てと割り切った悪徳弁護士ぶりに引き込まれた。ミッキーの悪徳ぶりに次作も大いに期待したい。
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形式:文庫
週間文春のムチャな書評にあったが(前の終決者の書評にも同じ様な指摘があったと思
う)、本書の主人公は、結構金に目ざとい刑事弁護士(ローンが多いからなぁ〜)であり、
国家的陰謀を相手にする必要もあるまい。日常業務の中で主人公は、金に目ざといのが災いして、
うまい具合に罠に絡めとられ、犯人と分かっている男を、無実にせねば為らない立場に追い込まれ、
法廷闘争を繰り広げるのだが、その辺りの読ませ方はさすが、コナリー、どうやって検察をやり込めるのか、
次の一手を読みたくて、途中では止められない。
翻訳も、さすがの古沢氏、こなれた訳でスッと入ってくる。
電車の中も含めて上下4日間で読了。
ただ、何で犯人がこの弁護士を指名したのか?結局それが、罠に嵌めた積もりが命取りに
なるのだが、腑に落ちない。又、母親との関係ももう少し膨らますか、説明ないと
唐突で中途半端な印象。(←ここ本当に残念)
どんでん返しも、最後の一回だけで、この辺が小粒と言われる所以か?
評価は、やっぱり文春と同じ☆4だった。

後、本書と関係ないが、<終決者たち>から、コナリーの作品が妙にカラットした
結構読後感の良い仕上がり、となってきており、以前の様な(ボッシュの以前の作品とか、
単発でも、ポエットとか)読み終わったあとに、事件は解決したのだが、更に暗い闇に
捉われた読後感が無くなってしまった気がするのだが、これは個人的に残念。
あの感覚が、コナリー作品を他と区別させていた気がするのだが。。。
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