遅れてファンになると、良いこともあるもんである。
プログレはロック聴き始めの子供の頃から大好きだったが、何故か、いわゆる「五大プログレ・バンド」の中では、イエスになかなか馴染めず、1枚もレコードを買わずにきた。CD時代になっても、なんとなくきっかけがなく20数年が過ぎたが、デビュー40周年の今年、丁寧なリイシューが行われ、一通りまとめて購入してみた。
過去にも紙ジャケで発売されたらしいが、今回は、英国オリジナル盤を元にしたE式というし、封入物やレーベルもかなり再現しているようだ。
私はイエス・マニアでないからどうでもよいと思うのだが、本アイテムはなんでも、ジャケット内側のメンバー名の並び方が間違っている最初期のヴァージョンを踏襲したとのこと...。古くからの熱心なファンは、複雑な気持ちだろう。ウン、判る。私も、キング・クリムゾンでは随分似たような思いをしてきましたからねえ。
ところで、大昔、サンリオから出ていたロック本で、パトリック・モラーツの「i」を随分誉めていた。で、イエスご本尊のアルバムを購入する前に、何故かそっちを購入するめぐり合わせとなったのだが、実際に聴いてみたら、イメージと異なり大変飽きた。
だから最初は、本作にも全く期待していなかったが、以前、FMで初めて聞いたとき、おもったより良いできで、びっくりした記憶がある。
私はリック・ウエイクマンの信奉者ではないからハッキリ言うが、純粋にミュージシャン/鍵盤楽器奏者としては、モラーツの方が上なのでは?
変にクラシカルなギミックに頼らずストレートな分、私にはモラーツのプレイのほうに好感が持てる。
−−というわけで、世評より、私はこのアルバムを強く推す。
今回の復刻シリーズ、欲を言えば、解説がライノの再発時のものだけで、たとえば、日本盤LPに掲載された日本人評論家のものを復刻するとかしたら、おもしろかったのになあ、と思った。