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リリアン (新潮クレスト・ブックス)
 
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リリアン (新潮クレスト・ブックス) [単行本]

エイミー ブルーム , Amy Bloom , 小竹 由美子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1924年、美しい娘リリアンが、ロシアからアメリカへやってくる。ポグロム(ユダヤ人迫害)で両親と夫を惨殺され、一人娘も失って、単身、新天地へと渡ったのだ。ニューヨークの従姉の部屋に転がり込んだリリアンは、お針子として自活するが、ほどなく劇場主父子双方の愛人となり、新世界の階段を駆けのぼってゆく。父ほどの年配の男たちとのあいだに育まれる愛情と友情。だがそこへ、死んだはずの娘が生きているという話がもたらされるや、彼女はすべてをなげうってシベリアをめざす。伝説の電信線に沿って、荒野を北へと向かうのだ―。幾人もの人生の物語がぎっしりと詰まった、息をもつかせぬ濃密なストーリー。読者をかたときも放さない真にドラマティックな傑作長篇。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ブルーム,エイミー
1953年、NY生まれ。現在コネチカット在住。心理療法士として働くかたわら、「ニューヨーカー」「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」などに寄稿。93年刊行の初の短篇集『銀の水(原題:Come to Me)』が全米図書賞最終候補に。2000年、第二短篇集A Blind Man Can See How Much I Love You刊行。全米批評家協会賞最終候補に。ドラマや映画の脚本を手がけるとともに、イエール大学創作科で教鞭をとっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 301ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/06)
  • ISBN-10: 4105900765
  • ISBN-13: 978-4105900762
  • 発売日: 2009/06
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 440,204位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
読み始めた当初は味気ない文体になじめず、物語に入っていきづらく感じた。
貧しい移民が裕福な父子に見染められ、といういかにも的な物語だったし…。
が、そこに従妹が転がり込んでから一転、物語は読み始めたときとは思わぬ方向にどんどん転がり始めた。
リリアンは旅をする。1920年代のアメリカである。
表紙が列車なのでうっかりそういうものと思っていたが、とんでもない。
ほぼ、徒歩で、北へ北へと。シベリアにいる娘を見つける、ただそれだけを胸に。
過酷な旅が始まると、俄然この淡々とした文体が活きてくる。
リリアンは無事に旅を終えることができるのか?娘はどこに?
それぞれのエピソードを中途半端に終わらせることなく、読者を満足させてくれる、たいへんよくできた物語だった。
ラストの一章はいま思い返しても胸が温かくなる。
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6 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 実話から派生させた物語とのことで、後半からはロード・ムービーの様相を呈してくる。トゥーロフにてポグロム(ユダヤ人迫害)に遭った22歳のリリアンは、目の前で両親、夫を殺害され、幼い娘を逃がすが、川で溺れたということを聞かされる。そんな精神的にも肉体的にもボロボロの状態で渡米する。アメリカでは一転、豊かで何不自由ない生活を送るのだが、それはゴールドフェイドン父子の経営する劇場のお針子として雇われ、しかも2人の愛人となったためなのだが、昔のことを忘れたわけではない。夜に見る怖い夢はポグロムがらみ(この夢の話は胸をうつ)だし、そのうち父子の愛人生活にも支障が出る。

 ちょうどその時、従姉妹がやってきて、リリアンの死んだはずの娘が生きていると言い、それを聞いたリリアンはすべてを投げうって、娘を探しに行くことにする。果たして情報は正しいのか(従姉妹はリリアンの後釜を狙っているかもしれない)?娘は生きているのか?『母をたずねて三千里』のような旅が始まる・・・。

 この娘探しに出るところから、物語の中にいくつも物語が入っている入れ子構造となっている。ただ、これがめまぐるしい。あれやこれや出会う人々との物語がいくつも出てくるのでそれを楽しめればいいのだが、何というか、出来事をただ追うような記述なので、ちょっと疲れてしまう。まあ最後にすべて判明するまでの「じらし」であるかもしれないのだが、最近読んだ梨木香歩の著作などと比べてしまうと、ちょっと物足りない。アメリカでは大評判の作品なのだそうだが。
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