私のようにすごく期待して観るとがっかりする映画です。
95分間棺桶の中だけで話が展開する、という前情報からいろいろと想像してわくわくしているとおそらく悪い方に期待は裏切られます。
「誰もやらなかったことを最初にやったからといって、それだけでよい映画になるわけではない」ということです。
とくにこの映画のストーリーなら、いくつかのシーンで棺桶外の光景を出した方がわかりやすさや緊迫感は出せると思います。しかし、「棺桶だけで完結」という誰もやらなかったことをなすためにわかりやすさや演出は犠牲になってしまいました。
根本的な問題は、
1:原因と状況があっさりと判明してしまうためにミステリーの要素が少ない
2:主人公が助かるためにできることが少なすぎるため、電話をかけまくって「たどりついた」あとは、やることがほぼない。したがって受身で待つだけである
3:酸素の残りとか制限時間がわかりにくいため、緊迫感が乏しい
途中から95分間映画をもたせるために多少無理のある引き伸ばしイベントがはじまります。
正直、中だるみして途中はものすごく退屈でした。
主人公の行動が自然だと褒めている方もおられますが、要するに「棺桶の中に閉じ込められたら?」という状況で
そもそもできることが少ないのと映画を作ってる人間の想像力が乏しいのでごくあたりまえの行動をとっている
だけの話です。
棺桶の中だけでももっと面白い映画は撮れるはずですし、棺桶の中だけにこだわらなければもっと面白くなるでしょう。
でもあの映画評論家は評価しているよ!という人には、こう申し上げます。何百本と映画を観ている人にとっては奇をてらった映画の方が印象に残る。それだけのことです。
レンタルショップで「新作」の看板が離れてから、鑑賞することをおすすめします。