進研ゼミ中3受験講座2003年3月号〜2004年3月号の連載に加筆修正した作品です。
主人公は中学2年の卓球部所属、亜樹。
物語は卒業式から始まります。
卓球部女子には、卒業式に先輩から、制服のリボンを貰う伝統があります。
人気があるのは、卓球のうまさよりも、断然彼氏持ちの先輩。
誰にもリボンを貰ってもらえない先輩が出ないようにと、くじ引きで割り当てが決まり、
亜樹は、試合にも勝てず、彼氏もいない先輩に当たってしまいます。
ところが当日、「私のリボンをあなたが欲しがってるとは思えない。」と言われ、
先輩にリボンを貰うことが出来ませんでした。
このことをきっかけに、部活も家族も友だちも
「波風をたてないこと」をモットーに生きてきた亜樹の中で、
何かが変わり始めます。
亜樹は3年に進級、クラス替えによる友だち関係の激変、一方的なダブルスペア解消、
部活引退、絞れない志望校、伸び悩む成績、目標であった姉の反乱、見えない自分の未来・・・
人はそう簡単には変わらないし、新しくもならないけれど、
「好きな自分」に変わっていくことは、少しずつでも出来るかもしれない。
そんな思いにさせてくれる一冊です。
中学生のときに出会いたかったです、こんな物語に。