アクションの職人、マイケル・ウィナーらしい直球一本のアクション快作。いまやこんな作品はもう望むべくもないだろう。
麻薬組織の正体不明の黒幕を追う賞金稼ぎ、とストーリーは確かに目新しさはないが、クセ者のオンパレードで予断を許さない。
制作は78年だが、その当時もう第一線を退いた役者たちの競演がうれしい。ビンセント・ガーディニア、イーライ・ウォラック、そしてラストにいかにも特別出演という感じでローマ史劇などの大スター、ビクター・マチュアも顔を見せる。
音楽はテナーサックスの大家、ガトー・バルビエリが「ラストタンゴ・イン・パリ」以来の登板で、映画の舞台であるラテンにふさわしい曲を披露する。サントラはないが、この映画で使われた曲などを別アレンジで収めた"EUPHORIA"というアルバムを出したが、EP盤しか存在しない。
とにかく約100分というアクション映画サイズの時間を一気に見せる。面白さは保証します。
そしてこういう映画には、シャレたセリフが不可欠だ。ラストシーンで、ソフィア・ローレン演じるアデル・タスカ夫人が、ビクター・マチュア演じる大富豪にパーティーで言うこの映画最後のセリフ
"I always sub the man with the power and wealth" (私はいつも権力と富のある男性に魅かれるの)
あぁ、女は怖い怖い。