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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
設定、描写、いつも以上に生き生きしていておもしろい・・・,
By さっしー (東京都江戸川区瑞江) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: リビング (中公文庫) (文庫)
重松清が婦人雑誌に連載していた12の短編集です。この本では、「婦人雑誌の特集と連動する形で小説を書く」、というシゲマツ自身が設定したルールが生きていて、重松清的だけれどもちょっと新鮮で、かなり面白く仕上がった 作品だと思います。 また、12の短編のうち4つは『となりの花園』春・夏・秋・冬と、ニュータウンでの子どもを持たない DINKSの夫婦&お隣のしあわせ計画家族の1年を追う連続短編になっていますが、 個人的には夫や子どもを置いて偽名で同窓会一泊旅行に出る『一泊ふつつか』が好きでした。ちょっと孤独な心情や また、城址公園を訪れた何人もの人々を入れ替わり立ち代り描いてゆく『いらかの波』、おばあちゃん同士の ですが)両親が離婚して明日から苗字が変わるぞ、と12歳の少年がけじめ付けイベントを決行する 全体として、「となりの花園」のお隣さんの反抗期の中学生の描写など、ちょっと生きていないなぁ、と思う ところもありますが、いつものシゲマツよりも生き生きした、「面白い」小説だと思います。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
家族っていったいなんだろうと感じさせてくれる短編集,
By
レビュー対象商品: リビング (中公文庫) (文庫)
本書は「婦人公論」に1年間連載された家族小説集である。心にじかに語りかけてくるような一節、文句などがあってどれも素晴らしい小説ばかりである。若い夫婦、両親が離婚してしまった一人息子、本家と分家、「家族の幸せに満ちた生活はかくあるべきだ」というテーゼを貫こうとする奥さんとその家族、離婚に直面した結婚して1年しか経っていない夫婦・・・さまざまな切り口と断片で「家族」というものの何かを炙り出してくれているような気がする。重松清の世界にまたずぶずぶとはまり込んでいきそうな予感がする。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
普通の家族、普通の夫婦をテーマにした短編集,
By
レビュー対象商品: リビング (中公文庫) (文庫)
郊外のニュータウンの一戸建てに移り住んだDINKS夫婦の1年を描いた4編の連作短編を軸に、全12編からなる。重松清得意の「家族」「夫婦」がテーマ。いつものことながら著者は家族を描くのがうまい。 特別な事件は起こらない。でも「普通」の家族にもいろいろ悩みがあったり、ちょっとした問題を抱えていたりする。 ほのぼのとしたおかしさとの中に哀愁が見え隠れし、感動する。 中国地方の小さな町を舞台に、老いた両親だけがすむ実家に東京から帰省した夫婦、20歳前に駆け落ちで故郷を捨てこの町に落ち着き、いまは子供と3人家族となった若い夫婦、雑誌の取材で町を訪れふと、離婚して別れたきりの子供を思う中年カメラマンという3組が一瞬交錯する「いらかの波」が中でも印象的。離婚の果てのない話し合いの中でふと思い出した亡き母の口癖が題名になった「ミナナミナナヤミ」、同窓会に出席するため夫と子供を留守番にして帰省した妻のちょっとした心の動きを描いた「一泊ふつつか」。両親が離婚したことであだ名の「モッチン」の元となった望月の姓を捨てることになった12歳の少年を描いた「モッチン最後の日」は微笑ましさの中に、ほの哀しい気分が見え隠れする重松清の真骨頂的作品。
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