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神秘的なヴェールに包まれてきた、20世紀を代表するロシアの大ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテル(1915-1997)。その通訳、親しい友人として、25年以上にもわたり巨匠の近くで素顔を見つめ続けてきた筆者による、興味の尽きないエピソード集。 たとえば、1981年からプーシキン美術館で始められたリヒテル主宰の音楽祭「12月の夕べ」に居合わせた著者による雰囲気の描写は非常におもしろい。リヒテルは室内楽やリートのコンサートであっても、会場のすべてを演出しようとする。コーカサス風の小刀で楽譜の封を切って空けてピアノを弾き出したり... 続きを読む |
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