『第1版序』で「(前略)内容は、機能障害(impairment)、能力低下(disability)を中心とし、それをどう評価し、何を・どのように処方するか、そのポイントと実施に際して注意すべきことを、できるだけ具体的かつ簡明に記載するようにした。(中略)一般病院のリハビリテーション科ないしは理学診療科でもご利用いただけるものと思う。(後略)」(1994年)に記されています。そして第1版発行後のリハビリテーション医学・医療を取り巻く環境の変化を受けて、「(前略)患者さんを取り巻く社会的資源や環境の問題にも視野を広げて編集することにしました。(後略)」(『第2版序』)とされます。
レビュー者はロボット関係の本の編集に携わった際、リハビリテーション医学・医療分野の基本知識を得るのにコンパクトにまとめられた本書が大変、役に立ちました。ロボット研究者でリハビリテーション分野への応用を研究しようとする人たちにとっても、リハビリテーションに従事する人たちと意思疎通を確かなものとするための必携・必読書だと思います。
なお、見出し語で例えば「筋力低下」にはちゃんと定義がなされているのに、「排尿障害」ではいきなり、「排尿管理の原則としては〜」というように解説が始まっていたり(読者が持てる知識から推測することは不可能ではありませんが)、表現にばらつきが見られるのが本としてのまとまりの上で惜しいと思います。(星4はこのため)