インディアス群書やチェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記を出版する現代企画室が
韓国人作家の小説を出していることを知り、手にしてみました。
日本女流文学者会からの助成を得て、初版第1刷1,500部が世に出ました。
翻訳者と著者が十分な打ち合わせを経て翻訳しただけあり、非常に読みやすく、疲れません。
脱北者からの話が起点にあるようですが、書いてある内容が現在の北朝鮮であり
中国であり、モンゴルなのか私には判別できないし、する必要もないでしょう。
人が生きるということ、若い女性が国を捨て存在することの重さが、主人公リナの視線で
淡々と綴られます。
今までに読んだことも触れたこともない世界が展開します。
あえて脱北者とはせず、脱出者としたところに小説としての普遍性を求めているのでしょうか。
読み終えた後、うがいをし、体を洗いたくなるような空気間が残りました。
おすすめです。