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商品の説明
内容紹介
”甘美な、麻酔。” ――ちょっぴり危険な、少女たちのユートピア ===== ”それは、甘い誘惑。 だけど、危険な導き…。” 「under the Rose」に続く 《少女主義的水彩画集》 待望の第2弾。 キュートだけどちょっぴり残酷、 かわいいけど、少し毒もまぶされた不思議な世界。 いちだんと濃密になった、 「たま」ならでは ビタースイートな少女たちの国へようこそ! 書下ろし絵物語「巻き毛のセシリ」も収録!!
内容(「BOOK」データベースより)
キュートだけどちょっぴり残酷、かわいいけど少し毒もまぶされた不思議な世界。いちだんと濃密になった、たまならではビタースイートな少女たちの国へようこそ!書下ろし絵物語「巻き毛のセシリ」も収録。
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形式: 単行本 | Amazon.co.jpで購入済み
たま3冊目となる、2010年12月発行のこの画集を、ひと通り見た後、「食べ物」と「薬」の絵が目立つと思った。 題名を見ると、「リドカイン(局所麻酔剤)★ドロップ」だった。 題材も絵も、これまでの画集よりも大胆さを増し、“たまワールド全開”といった印象だ。 はちみつを舐める少女の脳は、蜂の巣になっており、スイーツをほおばる少女は、どこまでが頭なのか皿なのか分からない。 アイスクリームのように溶けて無くなりそうな少女や、頭を開くと薬箱になっている少女もいる。 また、本の帯も含めて、“ピンク”系の色が目立つのが、この画集の一つの特徴だ。 題材としては、3人以上の少女たちの、複雑な“群像”表現が新しい。 別に意図はないのかもしれないが、登場人物間の意味ありげな物語性を感じさせる作品もあって、見ていて飽きない。 絵としては、これまでよりも、画面一杯に濃密に描き込むスタイルに、シフトしつつあると思う。 はっきりした輪郭によって、大小さまざまな色要素にブロック分割され、水彩画なのに重厚感さえ感じさせる。 残念なのは、せっかくこれだけ緻密に描いているのに、本のサイズが「A5判」で小さいことだ。 ただ、表紙の「リドカインドロップ」は、ちょっと描き込みすぎな気がする。 一方、屋上テラスの少女の絵「Let there be light」は、シンプルだが素晴らしく、爽やかな風が画集全体に吹き抜けるようだ。 32〜33ページには、この画集としては異様な絵が、2枚並べて掲載されている。 赤い血が怖い絵「culminate」と、カミソリで口を切り裂く「Traumatic event」。 (「culminate」は2006年の絵だが、発表を控えていたのか?) たまの絵としては珍しく、“即物的なグロテスク”を感じる作品たちだ。 画集の最後の1/3には、短いオリジナル絵本「巻き毛のセシリ」がある。 小鳥と暮らす、かわいい少女が登場する、ちょっとせつない話。 周囲の自然と、少女の心が、透明な絵の具によって溶け合う、独特な世界はとても素晴らしい。 収録数は、2008〜2010年の絵が25点あまり、絵本が20ページで、その他、エピローグなどに小さな絵がある。 たまの豪華な“進化”が見られた、お菓子箱のような画集だと思う。
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