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大人は寂しい。寂しいから誰かとくっつきたがる。幼い頃は日が暮れるまでひとりで遊んでいることができたのに、大人になるとひとりの時間を果てしなく長く感じるようになる。もう永遠に誰とも出会えないような、そんな根拠のない妄想に涙してしまうことさえある。
ひとつのことを失敗すると、関係ないはずなのに、すべてが回らなくなる気がする。まるでドミノ。恋愛が上手くいっていないと仕事もぽしゃる。帰りの電車の中で酔っ払いに絡まれていらいらしてうちに帰れば、家族に八つ当たりして不本意な喧嘩をしてしまう。
この本は、そんなあなたに読んで欲しい本です。頭で難しく考えるのではなく!!、心で感じて欲しい本。プレゼントにもおすすめの一冊です。
こういう直感で買った本は、たいてい「当たり」のことが多いのですが、この本は、最近買った本の中では最高の「当たり」だったと思います。文章だけでなく装丁も挿絵も非常に美しい本で、挿絵が多く入っていて文章量は少なく、どちらかというと大人向けの絵本に近いような本です。物語自体も、「チーズはどこへ行った?」のような冒険(?)もなく、非常に地味でシンプルなものです。しかしこの物語からは、読む人によって様々な意味を汲み取ることができるでしょう。
私もまだ、作者が何を言いたいのかよく意味がわからない部分もありますが、この本は、訳者も言われているように「右脳的な寓話」であり、理屈ではなく心で感じる物語なのだと思います。そしてまた、この本はきっと、他の名著と同じように、これから何度も読み返すたびに、新たな発見を与えてくれるような気がします。
とりあえず、主人公のアジサシと同じように今「飛べない」状態になっている私には、非常に心に染みるものがありました。人生の目標を見失ってしまった人、何がどうというわけではないけれど毎日の生活に「生きがい」を感じられず無気力な日々を送っている人、挫折を感じて再び立ち上がる気力を失ってしまった人、そういうすべての「飛べなくなってしまった」人たちに、ぜひお勧めします。
「失くしたのではなく、置き忘れた」
のである。... 続きを読む
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