脚本が実に素晴らしい。
登場人物のキャラクター設定も最高で、充分堪能させてもらった作品。
退屈なシーンがなかった。
タイトルの「リトル・ミス・サンシャイン」とはこの家族の娘・オリーヴが出場する、カリフォルニア州の少女のミスコン。
オリーヴの父は「勝ち馬、負け犬理論」にこだわる独善的な男(G・キニア「恋愛小説家」)
母(T・コレット「イン・ハー・シューズ」)は、夫と経済的な面で口論ばかりしていて、料理もろくにしない女。
兄は、誰とも口をきかない、ひきこもりの少年
祖父はドラッグと女とエロ話好きの、老人ホームを追い出された不良老人(A・アーキン、オスカー助演男優賞受賞)
居候を始めた伯父は、同性愛者でリスト・カットした学者
少女のオリーヴは勝ち組になるために、ミスコン応募したポッコリお腹の可愛い少女
この6人が、おんぼろミニ・バスで、ミスコン会場までの長い旅に出る。
「旅は人生」を象徴するかのように、あらゆるハプニングが続出する。
旅の途中、それぞれの心の闇や葛藤、苦悩があからさまになっていくが、カラッと描いている所がいいと思う。
すごく台詞が面白いし、深い。
あらゆるオチの伏線があり、「うまいなあ」と感嘆したり、笑ったり、ラスト・シーンも実に爽やかだった。
祖父役のA・アーキンの演技も素晴らしい。
各賞を獲得しているのが、納得できた映画。
映像特典で、ラストシーンの別ヴァージョンが音声解説つきで見られた。
また本篇の音声解説も充分楽しめると思う。