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リトル・ピープルの時代
 
 

リトル・ピープルの時代 [単行本]

宇野 常寛
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商品の説明

内容紹介

私たちは誰もが 「小さな父」(リトル・ピープル)である。
この世界は終わらないし、世界の〈外部〉も存在しない。しかし、それは想像力が働く余地が世界から消えたことを意味しない。私たちは〈いま、ここ〉に留まったまま、世界を掘り下げ、どこまでも潜り、そして多重化し、拡大することができる。そうすることで、世界を変えていくことができる。リトル・ピープルの時代――それは、革命ではなくハッキングすることで世界を変化させていく<拡張現実の時代>である。
<虚構の時代>から<拡張現実の時代>へ。震災後の想像力はこの本からはじまる。

内容(「BOOK」データベースより)

この世界は終わらないし、世界の“外部”も存在しない。しかし、それは想像力が働く余地が世界から消えたことを意味しない。私たちは“いま、ここ”に留まったまま、世界を掘り下げ、どこまでも潜り、そして多重化し、拡大することができる。そうすることで、世界を変えていくことができる。リトル・ピープルの時代―それは、革命ではなくハッキングすることで世界を変化させていく“拡張現実の時代”である。“虚構の時代”から“拡張現実の時代”へ。震災後の想像力はこの本からはじまる。

登録情報

  • 単行本: 509ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2011/7/28)
  • ISBN-10: 4344020243
  • ISBN-13: 978-4344020245
  • 発売日: 2011/7/28
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
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By フチコマ VINE™ メンバー
本書は東日本大震災を経て改めて露わになった、かつてとは状況が変わってしまった現代社会が、我々の想像力にどのような影響を与えているのか、文化批評の立場からまとめたものです。

村上春樹のエルサレム賞でのスピーチを手がかりに、「壁=システム」と「卵=我々」という単純な対立項は、現代においてなりたたず、我々の生活に入り込み絶えず更新していくような渾然一体と化したシステムのあり方をリトル・ピープルと呼びその有り様を様々な媒体の表現の中から探っていきます。

このように要約すると、理解できるのですが、しかし内実はあまりにもおおざっぱで、本当にそうなのか? と疑問に思いながら読み進める内、また疑問が生まれと、論旨は追うことができるのですが、いちいち納得できないので、結局読んだ意味があったのか、と思い返さずにはいれません。

たとえば、問題設定の序章部分で村上春樹の短編「かえるくん、東京を救う」から、腹をたてると大地震を起こすがなぜ腹を立てるのか何を考えているのかわからない「みみずくん」を紹介し、何も理解できないし制御もできないことから福島の原子炉と重ね合わせます。そして以下のように述べます

「私たちの世界そのものを揺るがし得る大きな、とてつもなく大きな存在でありながら、世界の〈外〉ではなく〈中〉に存在するもの(略)そんな存在が、露呈したことが、この国の人々を戸惑わせているように思える/言い換えればそれは「大きなもの」をとらえる想像力の不足ではないだろうか、(略)世界の構造のようなものをイメージする力が、変化する現実に追いついていないのだ。そのことが、ある日以降、この国の人々を苛立たせているように思えてならない」

とありますが、2点。
本当に、「「大きなもの」をとらえる想像力」が不足しているのだろうか。ここから、国民国家を超えるグローバル資本主義へと話が進められますが、まず「「大きなもの」をとらえる想像力」の不足がどのように起こっているのか、きちんと言ってくれないとまず議論の大前提ができあがらないので、砂上の楼閣です。あやふやなままの出発なので、その後に続く議論は足下が固まらないのですべて妥当性が留保されます。突き放して言うと、ただ最近の流行の文脈に乗った「イメージ」で語っているだけのように見えます。

そうした論証とは違う認識のレベル。「この国の人々を苛立たせているように思えてならない」とありますが、原発の話で言えば、人々が苛立っているのは「世界の構造のようなものをイメージする力が、変化する現実に追いついていない」からではなく、端的に発表される・視界に入る情報の真偽を判断することができないからなのではないでしょうか。情報の何が正しくて正しくないか、専門家でさえ言うことが違う状況で、我々は「イメージ」などではなく、現実にどうしたら良いかを判断できずに苛立っているのだと思います。

以上はほんの一端ですが、このように一事が万事氏は自身の「イメージ」だけで話をすすめているようにしか読めず、残念ながら内容について感心することができませんでした。これが、誰にでも読めるような開かれた批評として氏が目指しているものなのでしょうか? 氏が毛嫌いする「文体分析」の「誤読芸」でさえ、一時の誤読の面白さを提供するというのに、ここでは我々の社会・文化を扱うのだ!と妙に息巻いている分空しさが漂います。

もちろん批評の役割として、鋭い視点から我々の蒙を啓くという役割がありますが、前著の『ゼロ年代の想像力』にあった「決断主義」のような(これも)粗いながらも興味深くそう言われればそうとしか思えないような面白い構図の提出もありません。
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By blackstar トップ1000レビュアー
 前半では村上春樹の作品世界を、そして大部分をウルトラマン、仮面ライダーの作品世界の分析から「大きな支配者=(オーウェルによる)ビッグ・ブラザー」からリトル・ピープルへの変遷を論じる。が、著者の若さゆえ?と言っては失礼だが大著の割には意余って力足らず、の印象を持った。

 そもそも前提となるビッグ・ブラザーの喪失、壊死そのものが実感できない(読者を説得するに至らない)。冷戦構造の崩壊、国家権力からグローバル資本主義へ、という政治経済上の流れはあるにせよ、ビッグブラザーを構成する要素が変わっただけではないか、という気がするのだが。村上春樹論としてもせいぜい文学部の良く出来た卒論程度で今一つだし。

 しかしウルトラマン、仮面ライダーの分析は読ませるものがあり、ポップ・カルチャー論としては面白く読めた(実は一番面白かったのは補論のAKB)。つまり、社会学的論文を期待した私が間違っていて、さらに言えば震災や世界構造の変化から起点するのではなく、単純な「オタク文化論」として書いてくれればよかったのだ。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この組み合わせはミスマッチだろう、そもそも。
仮面ライダーに至っては、解説がほとんど、面白そうだとは思ったが、しつこい。
最後の後書きでこの評論家のアティチュードは十分理解できる。
ゼロ年代の想像力ほどの新鮮さもない。

というかこの人の目的は何?
石田衣良的なポジションは無理だろうし、社会的にどう受け入れられたいのかがわからない。
ヲタクに批判的な割に扱う主な作品はヲタク向けだ。
そもそも今、仮面ライダーが人気なのは時代性云々もだが、イケメン俳優の起用もデカい。
主婦にも読んでもらおうとしたのか?だからこその仮面ライダー?
最後の一行にドン引きした稀に見る作品。
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投稿日: 6か月前 投稿者: たそがれレビュアー
拡張現実の時代
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現在進行形の知性
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自分はあんまり本を読むほうではないので、届いた時この厚さはちょっとびっくりした。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: ぱぱ
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