英語圏では非常にポピュラーなボードゲームだが,外国人が本格的にこれを楽しむには,かなりの語彙力が要求される。小学生にはまず無理だし,英語を学び始めた中学生や高校生であっても,語彙の量が限られているため,ゲームらしいゲームをするのは難しいだろう。もちろん,限られた語彙しか持っていなくても,盤上に順番に語を作っていくことはできるが,このゲームの醍醐味を満喫するというところにまではなかなか辿り着けない筈である。商品説明には「対象年齢:10歳〜」とあるが,これはあくまで英語を母語とする10歳であって,日本人の大学生でも,それくらいの英語力に達している人はめったにいないだろう。
その意味で,このゲームは,英語の語彙,特に綴りを正確に身に付けている英語上級者向けである。10歳のネイティブスピーカーの英語レベルに達していない人たちには,子供向けのスクラブル(junior Scrabble)をお勧めする。
現在我が国で手に入る正規のスクラブルとしてはこれしかないので,ゲームのおもしろさに免じて高い評価を与えておくが,海外の販売価格に鑑みるとこの値段は高過ぎである。日本語の解説書が付いているとは言え。また,タイルがプラスチックなのも不満。海外で販売されている木製のものも輸入販売して欲しいものである。