本書に書かれているトレーニングのキモは、「有酸素ランニング」と「無酸素ランニング」をバランスよく組み合わせることである。
もちろん、柔軟性や脚力強化のトレーニングも一緒に紹介されている。
読者は、自分のレベルに応じたトレーニング方法を本書から学ぶことができるだろう。
翻って自分は、というと・・・。
ちょっと気合いを入れて走るとすぐに膝に痛みを感じるヘタレなファンランナーである。
アシックス専門店で足形の測定をしてもらい、自分の体型や走り方を十分に考慮してもらって、
おそらく自分にとってはベストに近いランニングシューズを履いても、気合いを入れて走ると膝を痛める。
ワコールのトレーニング用のタイツもはいている。これでも膝を痛める。
何が原因なのか。
そう、自分にあったトレーニング強度がわかっていないのだ。
本書の中で、リディアードは、「ランニング中、ランナーを苦しめ立ち止まらせたりするのは、走る距離でなくスピードである」という。
では、自分にとって適切なスピードは?
上り坂や下り坂でも同じスピードを出すのか?
赤信号で交差点を渡れない時にどうするの?
いつも同じコースを走れないんだけど?
残念ながら、こんな一般市民ランナーの疑問に対する解答は書かれていない。
しかし、よく読んでいると、トレーニング強度は心拍数を基準にコントロールできることに気がついた。
そこで、心拍計を購入し、自分のランニングペースをコントロールすることにした。
心拍計で自分の最大心拍数を推定する(年齢公式で推定してもいいかも)。
これをもとにAT(無酸素閾値:無酸素ランニングに変わる直前の数値)を推定する。
この推定ATを100%とした自分の「推定」最高安定状態を導き出す。この「推定」最高安定状態を心拍数で置き換える。
もちろん、推定だから、この置き換えは100%正確なわけはない。そこまでできる心拍計は無いと思う。
あくまで目安であるが、自分が実験台になったつもりで、推定ATの70%から100%の間の心拍数で走っている。
今日は調子がいいからと、心拍数100%を超えるペースで走っていると、やっぱり膝を痛める。
逆に、70〜100%をキープしていると、気持ちよく速く走ることができ、しかも90分間そのペース(心拍数)を維持できるようになった。(ウォームアップとクーリングダウンを入れると120分ぐらい)
もちろん、身体は疲れるけれども、膝の痛みは生じない。
これこそ、自分にあった、自分が求めていたトレーニング強度である。
いずれは、心拍計を使った無酸素ランニングにも挑戦してみたい。
心拍計は高価である。しかし、専門のコーチや伴走者がいない自分にとっては、心拍計こそ、ランニングコーチであるし、伴走者である。
本書はランニングの道しるべ・よりどころ・まさにバイブルである。
これからも本書と心拍計で効果的なトレーニングを続けていきたい。