偶然手に取り内容もよく確認しないまま購入した本ですが、個人的にあたりの部類だったと思います。
あらすじとしては
ある団地で自殺が複数件発生した。彼らはみな死ぬ前にこのメッセージを部屋の空間に見たらしい。
「アナタの人生は失敗しました。リセットしてください。」
そして彼らは皆その団地のLAN回線でつながれたネットゲーム「ディストピア」をプレイしていた。
架空のしかし現実と同じように精巧にできたモニタ上の団地で隣人子供大人が簡単に殺しあいや自殺をしてみる。
そしてモニタ上に表示されたメッセージ通り「リセット」を繰り返す。
そこには多大なる悪意と殺意が満ちあふれていて。
まさに現代のゲーム化データ化を象徴するような内容で思わずひやりとしてしまいました。
私自身ネットゲームをした事はありません。だけれどテレビゲームは大スキでよくします。
最近凶悪な犯罪があるとやれ「ゲーム脳」だの「バーチャル感覚」だのいっていますが
はたしてゲームとは本当にそのよう影響しか与えないのでしょうか。
現実と架空の世界のごっちゃになる恐怖。架空の世界ではなんでもヤリナオシがきく、死も。だが現実では?
といいたいのはわかるけど、ゲームのすべてがこういった悪影響を及すとは私には思えません。
作品としては中盤までの物語はいいのに最後の落ちがいまいちあっさりし過ぎというか、なんだかなというかんじ。
おもしろいんだけども、惜しいなって思った。
ほんとうの悪は、犯人なのか。それとも人には誰しも狂気は潜んでいる、という事実なのか。
個人的にネットゲームをつくった犯人の狂気(それも怖いが)より
データ上とはいえ平気で友達の頭をもぎそれでサッカーを行ったりする子供たちのほうが恐ろしかったです。
これが実際に今おこなわれているとすれば。。。
前に外で携帯ゲームの敵を「死ね、死ね、アーもう皆死ね」といいながら倒していた6歳くらいの子供を思い出した。
こわいね。