ここ10年ほどに発表されたR&Bテイストの作品に未発表曲をプラスしたファンにとってはうれしい&おいしいベスト盤。
和田アキ子という最高の素材に対して,若手からベテランの気鋭のサウンドクリエーター達が的確なプロデュースで魅力を引き出している。
紅白での競演も実現したm-flo との「HEY!」
イントロとリフがファンキーな「FUNKY FRIDAY」
石井竜也の独特の世界を表現したスィートなバラード「夢」
クレイジーケンバンドでもヒットした「タイガー&ドラゴン」
キレのあるブラスとコクのあるベースのサウンドが気持ち良い(自分の中で今作のベスト)「真夏の夜の23時」
アレンジのセンスが光る秀逸なカヴァー「SUNNY」
グランドビートがクールな「Dynamite-A-Go-Go!!!」
どんなアレンジでも名曲は名曲な「あの鐘を鳴らすのはあなた」
と,聴きどころ満載で,他にも今まで未発表だった「Boy and Girl」の英語バージョンなどは,デビュー時からスペシャルな存在だったことが証明される優れもの。
またポップなジャケットやインナーも楽しめてグッド!
日本の若手ディーバーには非常に優秀な人も多いが,聴いていて感動するとか胸に沁みるということは少ない。しかし和田アキ子を聴いていると本当に伝わってくるものが多いのに気づかされる。この違いは何かと考えてみると決定的に違うのは「ソウルの絶対量」だと思う。和田アキ子本人の資質も大きいと思うが,ブラックニュージックに対する深い愛情はボーカルにソウルが乗っかって,聴いてる人々に伝わってくるのだと思う。
日本のディーバーを何人も聴くより,和田アキ子のこの一枚を聴いた方がソウルとは何かというのが確実に良く分かると思う。
タイトルに偽りなしのいまだに日本のR&Bシンガーの最高峰を証明する一枚。