もともと、Mixiの日記であり、友人までの公開という内容。その5分の1が、本として一般に公開されたという。
介護のことを期待して読むと、ちょっとがっかりするかも。ときどき介護日記なのだから。でも、忙しい毎日なのに、さらに介護を抱え込むということそのものは、リアルだし、誰にでも起こること。忙しい毎日を文章としてあらためて一緒に楽しむ?ことができる。
著者がどう思っているのかわからないけれど、介護を通じて、要介護状態の高齢者をケアしていくこと、要介護状態の高齢者に自分らしく生きてもらうように支援することって、サイボーグ化することと重なる。というか、自分らしく生きる高齢者は、サイボーグなのかもしれない。そんなことを思ったのは、もちろん著者が「サイボーグ・フェミニズム」の翻訳者だからなんだけれども。でも、だからこそ、高齢者にも権利があるっていうことがわかる。
そう思って読むと、著者が義母に対し、いかに自分らしく生きることを支援しているのか、ということが見えてくる。介護って、おしめを取り換えるっていうことだけじゃなく、その先もあるんだなって思うし、そこは、とても大事だ。忙しいからこそ、見落とされがちな、自分らしく生きたい高齢者の思いをすくいとるっていうことに注力するっていうのは、良かったことなんだろうな。