リストの作った『巡礼の年』はそのほとんどが美しい曲ばかりです。
彼が旅先で感じた風景や芸術・文学作品をピアノで見事に表現しています。
このCDには、第3年(「エステ荘の噴水」など)を除いた19曲が収録されています。
第1年『スイス』(ウィリアム・テルの聖堂、ワレンシュタットの湖で、田園曲、泉のほとりで、夕立、オーベルマンの谷、牧歌、ノスタルジア、ジュネーヴの鐘)
第2年『イタリア』(婚礼、物思いに沈む人々、サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ、ペトラルカのソネット第47番、ペトラルカのソネット第104番、ペトラルカのソネット第123番、ダンテを読んで)
第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』(ゴンドラを漕ぐ女、カンツォーナ、タランテラ)
ピアノはホルヘ・ボレット様!
ベヒシュタインを操り、とにもかくにも美しい音を奏でる彼の演奏は、『巡礼の年』にぴったりではないでしょうか?
スイスの第4曲「泉のほとりで」では、無駄なテンポ変化はなく、かといって単調ではない演奏が見事で、
頭の中にはっきりと冷たくて湧き出るような泉を思い描かせてくれます。
これはもう百聞は一見に如かず(?)、聴いてみるに越したことはありません。
リスト好きやボレ様好きはもちろん、癒し系音楽を求める方にもピッタリのCDだと思います。
リストとボレットの描くスイスとイタリア、とくとご賞味あーれ★