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リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理
 
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リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理 [単行本(ソフトカバー)]

ダン・ガードナー , Dan Gardner , 田淵 健太
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

史上最も安全で健康な私たちが、なぜ不安に脅えているのか?

テロ、死を運ぶ伝染病、環境を汚染する化学薬品、ネット上の小児性愛者……。ニュースでは毎日新しいリスクが報じられている。

だが、本当にそのリスクは恐れるほどのものなのだろうか。よく検討すれば、実はそれほど危険ではないリスクも多い。たとえば、ある年の暴力犯罪件数がこの十数年で最大の増加を見せたというさも恐ろしげなアメリカでの事例は、増加は実は数パーセントなのに、これまでの犯罪件数がずっと減少または横ばい状態だったことによる。また、癌の発生件数がこれから増加していくという不吉な予想は、癌の最大のリスク要因である高齢化の影響が大きい。

では、なぜそういうリスクにこれほどまでに影響されてしまうのか。私たちがどのようにリスクを判断しているのか、それによって企業、政治家、メディアに恐怖を操られてしまうのかを、多くの実例とともに解説する。

「最近は危険だ」と思っているあなたは、本当の危険を見過ごしている!

内容(「BOOK」データベースより)

テロ、死を運ぶ伝染病、環境を汚染する化学薬品、ネット上の小児性愛者…。ニュースでは毎日新しいリスクが報じられている。だが、本当にそのリスクは恐れるほどのものなのだろうか。よく検討すれば、実はそれほど危険ではないリスクも多い。たとえば、ある年の暴力犯罪件数がこの十数年で最大の増加を見せたというさも恐ろしげなアメリカでの事例は、増加は実は数パーセントなのに、これまでの犯罪件数がずっと減少または横ばい状態だったことによる。また、癌の発生件数がこれから増加していくという不吉な予想は、癌の最大のリスク要因である高齢化の影響が大きい。では、なぜそういうリスクにこれほどまでに影響されてしまうのか。私たちがどのようにリスクを判断しているのか、それによって企業、政治家、メディアに恐怖を操られてしまうのかを、多くの実例とともに解説する。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 478ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/5/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4152090367
  • ISBN-13: 978-4152090362
  • 発売日: 2009/5/22
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本(ソフトカバー)
"Risk The Science and Politics of Fear"の翻訳本。

著者の基本認識は「現在は史上最も安全な時代である。なぜならこんなに平均寿命が長い時代はかつてなかった。」ということである。

その認識に基づき、テロ、死を運ぶ伝染病、環境を汚染する化学薬品、ネット上の小児性愛者など毎日新しいリスクが報じられている中で本当にそのリスクは恐れるほどのものなのだろうかということをリスク心理学の知見をベースに実例を挙げながら検証していく。たとえば、9.11後、飛行機が危険という認識から自動車の利用者が増え、それによって1年間で1500人以上の自動車事故の死亡者が増えたことなどを例証する。

そして、人間がこのような誤った判断をする背景には、マスコミを含めた人々の私利によるミスリードと、人間の感情と理性の関係が現在のシステムに適応し切れないという問題があるとする。

それらの記述は、人間がいかにリスク対し過ちやすいものであるかに関する面白いエピソードが多く、また書かれている内容も合理的なものが多い。その意味でよい本だといえよう。

ただ、この本を読んだ読者がリスクに関し完全に適切な判断をできるようになるかというと個人的には疑問を持っている。それぐらいリスク認識の困難性を克服する困難性は大きいのではないだろうか。逆にそれなるがゆえに世の中の出来事に理性的に対応したい人はまずこの本を読んでみることをお勧めする。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
教育水準、食糧事情、医療などなど、現在は人類の歴史上、もっとも恵まれている時代です。
それは平均寿命の推移からも知ることができます(アメリカは1930年に59歳。今は78歳)。
しかし、私たちは「今は昔に比べてリスクが高い」と感じます。統計上(著者は「頭」と呼ぶ)、リスクがなくても、感情(「腹」と呼ぶ)が結論をだすからです。
なぜ、統計よりも感情で、人々は判断するのかを論理的に検証しています。
著者は、「もっと論理的になりましょうよ」という目的で書いていますが、私自身は「なぜ、人は論理的に判断しないのか」を知る目的で読むことができました。

人が「頭」よりも「腹」で決定した例をいくつかあげ、その理由を論じる形をとっています。エピソードが興味深いため、飽きずに読むことができました。
エピソードの例:
1 豊胸シリコンパッドが結合組織の病気をおこす。根拠はないが、FDAが禁止し、製造業者は使用者に賠償命令がでる。賠償金額が多すぎたために、倒産。結局、利益を得たのは弁護士だけ。
2 コレステロール薬。以前は病気ではなかった高脂血症に対して、危険をあおり、抗コレステロール薬のマーケティングを行う。「ファイザーは販促のために死の恐怖を用いている」を引用している。
3 ネット監視ソフト。「5万人の小児性愛者がネットを徘徊している」という、根拠のない統計が使われている
4 テロ。テロの死ぬ確率は1万〜10万分の1。雷で死ぬ確率は79746分の1。しかし、アメリカ人の6割がテロの恐怖を感じている。

最初の部分は「経済は感情で動く」という本とほとんど同じ内容でした。この本はジャーナリストが書き、「経済は感情で動く」は学者の書いたものです。こちらもおすすめです。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By θ トップ1000レビュアー
形式:単行本(ソフトカバー)
ニュースを見ても、いつも事件やら医療事故やら化学物質の汚染やらで、危険についての情報ばかりが流れている。
だが、それらのリスクは本当におびえるべきものなのだろうか。

本書では、そういった話をいっぱい取り上げて、人がいかにリスク判断を出来ないかを見せつけてくれる。

例えば、サメやヘルペスに比べて、クリスマス(ツリーの事故や電飾による感電、失火など)が圧倒的に危ないことは知られていない。
しかし、イギリスでは毎年1000人がツリーの事故で負傷し、それとは別の1000人が剪定等で負傷し、350人がライトの事故で負傷する。住宅火災の夜死亡確率は50%上昇する(p118〜119)

また、誘拐というと恐ろしいが、未成年の誘拐は非常にまれだし、その理由は「家出」がダントツの一位、次が「家族によるもの(離婚等の親権をめぐる)」である。
そして、本当の誘拐であっても、90%以上は一日以内に家に戻ってくる(p279〜283)

そうした誤りを犯す理由も本書ではいろいろと述べられている。
多く参照されているのは行動経済学の成である。

例えば、自分の支持政党にとって肯定的な情報と否定的な情報とでは、情報処理において異なる部分を用いているという(p172)
「自然」が安全だと錯覚することや、「直観(本書では「腹」という)」と「論理(本書では「頭」という)」とが異なる処理をするということは知っていたが、これは驚いた。

いろいろな統計を読む際の注意も出ている。
パラケルススの「すべての物質は毒である・・・毒と治療を区別するのは正しい投与量である」は蓋し名言である。
分母を気にせよ、等の注意ももちろん出ている。

ただ、若干疑わしいと思ったデータもあった。
例えば、違法薬物との比較でアルコールの方がはるかにより多くの人数を殺してきたと書かれている(p181)
だが、これはそもそも「違法薬物を使う人数」と「アルコールを飲む人数」とが全然違うので比較として間違っている。

ただ、そういうのも自分で判断しつつ読んでいけば(判断するポイント自身は本書に出ている)、いろいろと有用なデータも多い。
リスクが騒がれる今日だからこそ読むべき本だろう。
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