著者によると、これまでに多くの人生相談のやり方があったが、その多くは、回答者の豊富な人生経験や権威に相談者が敬意を払って回答に納得するスタイルであったという。しかし、この方法では相談者が別の問題点に対処できないとか、相談者以外の問題解決能力の向上にはあまり寄与しないという欠点があるという。
そこで本書では、特定の相談事以外にも応用がきくように、合理的な投資判断の考え方に基づいた回答をつけている。人生を、投資と同様、将来なるべく大きなリターンを得るように選択するといった考え方がベースになっている。
たとえば、彼はあなたにとって贅沢品、彼にとって相談者はポートフォリオの一銘柄、コンプレックスの時価評価、現在価値、子どもはハイリターンなど、まさに人生の選択がシンプルに投資理論になっている。
これまでの人生相談書を読んでいる読者にとっては、ポートフォリオとか時価評価といった言葉で回答がなされるのには違和感があるかもしれないが、非常にシンプルで合理的なこの考え方は、むしろ人生選択にとってはプラスの面も多いであろう。(木村昭二)
「OLではない『何か』になりたい。でもどうすればいいか分からない」という派遣社員の悩みに、著者は「水商売などで効率よく稼ぎ、もっと勉強の時間を作ろう」とアドバイスする。「プロポーズされた彼がいるのに、結婚に踏み切れない」という相談には「まずは同棲をしてみて、結婚のコストとリターンを見極めよう」との回答。
効率、コスト、リスク、リターンなどですべてを割り切れないのが人生だが、通常の人生相談と一味違う切り口の回答は新鮮ではある。
(日経ビジネス 2003/09/15 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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しかし、本書は、リスクとリターンという明確な評価基準を設定し、その発想法さえ身につけることができれば、いかなる場合でも柔軟に対応できるように書かれており、一種の方法論の書と言える。
現役弁護士のチェックも入っており、著者の丁寧な姿勢が窺える。
そう疑う理性を保ちつつ、人生に迷っている人にお薦めの一冊だと思う。
ファンドマネジャーとして、資産運用の専門家として
豊富な経験を持つ筆者が、投資に際する意思決定の仕方を、
実際に持ち込まれた人生相談に応用して回答するケーススタディの体裁をとっている。
巻末には理論編として、広く応用が利く意思決定の道筋を示している。
いわ!ば、人生選択を科学する、と言えるだろう。
もちろん、いくら人生選択を科学したとしても、
著者がまえがきでも述べているように、解答は一つとは限らない。
しかし、意思決定の方法のヒントを本書から得ることで、
読者は人生の荒波に乗り出す勇気が出るだろう。
現代を取り巻くいろいろな環境もありますが、自分も含めて難しく考えすぎだなーと実感。実は自分にメリットがあると思っている行動もデメリットに動いている時もあるのだと再発見です。身近なことで悩んでいる方、ストレスがたまっている方、不倫したいと思っている方、結婚したい方等々お勧めです。
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