本書冒頭の槌田敦氏のインタビューによると、地球は人間の排出する二酸化炭素のせいで
温暖化しているというよりも、温暖化によって二酸化炭素が増えている可能性があるそうで、
温暖化対策としての二酸化炭素削減は意味がないとか。
えー!
初っぱなからエコの出発点とも言える地球温暖化の問題が宙に浮いてしまいます。
そしていわゆる温暖化防止策については、原発はウランを濃縮するために石油が必要だし
トウモロコシ主食の人たちを飢えさせてまでバイオエタノールを使うのもおかしい。ハイブ
リットカーや燃料電池カーは製造にたくさん石油を使う上に値段が高すぎる。
太陽光発電は火力発電に比べて発電コスト10倍、風力3倍、原子力2倍、所詮は石油が
ないと成り立たない「間接火力発電」だと言い切ります。
ペットボトルをリサイクルするために石油を使うくらいなら燃料として燃やした方がいい
とか、牛乳パックラはミネートをはがす手間と石油消費を考えたら燃やして発電した方がま
しとか、資源やエネルギーを余計に使ってしまうようなリサイクルならやらない方がいいと
いうごもっともな意見です。
後半は食品や耐性菌の問題なども含めて実生活の中の環境問題を取り扱っていてかなり興
味深い内容でした。マスコミがとりあげることが常に正しいわけではないという当たり前の
ことを思い出させてくれる本です。教科書は絶対正しい的な教育がやばいというのがよくわ
かります。