山田悠介の同名小説を映画化。逃げ足だけは速い青年・佐藤翼は、今日も不良から逃げる日々。そんなある日、翼は平行世界=パラレルワールドに瞬間移動してしまう。その世界(日本)は国王が支配しており、全国の"佐藤"さんをターゲットにしたリアル鬼ごっこが開催されていた。鬼に捕まった佐藤さんは殺されてしまう・・・!
はっきりいって原作は有名ではあるものの、小説としての評価は低い。同じく山田悠介原作の「親指さがし」も映画化されたが失敗に終わっている。本作「リアル鬼ごっこ」は山田悠介の作品の中でも一番異質。はたして映画化は成功したのだろうか?
いや、失敗だ。本作も「親指さがし」同様、とんでもない作品に仕上がっている。
とにかく無茶苦茶な原作のシナリオをさらにアレンジしすぎたため、意味不明なシーンが多過ぎる。原作にはないパラレルワールドという設定を作ったために、鬼ごっこ自体の印象は完全に薄くなっているし、ラストなど鬼ごっこなんかまったく関係なくなってしまっている。本末転倒とはこのことだ。
どうせなら鬼ごっこだけに集中すればいいものを、超能力やよくわからない妹のせいで話は矛盾だらけ。鬼ごっこシーンも迫力ゼロ。全国の佐藤さんが追いかけられているという緊迫感がまったくない。まるで主人公達だけで起きている話のようだ。何故翼があれほどまで強いのかも説明されないし、リアル鬼ごっこなのにリアル感がなさすぎる。
B級どころかC級映画。バカバカしすぎで見ていられない。ラストのレジスタンスなんてどこに必要性があったのだろうか?こんな作品はレンタルで十分だ。