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リアル・シンデレラ
 
 

リアル・シンデレラ [単行本]

姫野 カオルコ
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

誰もが知っている「シンデレラ」の物語。その物語をテーマに文章を書こうとしていた私が紹介された一人の人物――倉島泉。複数の関係者から話を聞いた私は、彼女に興味を持つ。多くの証言から浮かび上がってきた彼女の人生とは? 本当の幸福を知りたい人に贈る、姫野カオルコ待望の長編小説。

内容(「BOOK」データベースより)

童話「シンデレラ」について調べていたライターが紹介された女性、倉島泉。長野県諏訪温泉郷の小さな旅館の子として生まれた彼女は、母親に冷遇され、妹の陰で育ったが、町には信州屈指の名家、片桐様の別荘があり、ふとした縁で、松本城下の本宅に下宿することになる。そこで当主の一人息子との縁談がもちあがり…。多くの証言から浮かび上がってきた彼女の人生とは?不況日本に暮らす現代人にこそ知ってほしい、新たなるドキュメント・フィクション。

登録情報

  • 単行本: 413ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/3/19)
  • ISBN-10: 4334927025
  • ISBN-13: 978-4334927028
  • 発売日: 2010/3/19
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 29,301位 (本のベストセラーを見る)
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39 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:単行本
 編集プロダクションに勤める「私」はシンデレラのお話に疑問を持っている。主人公よりも継母など脇役たちばかりが目立って仕方がないストーリー。勤務先の社長・矢作も「私」同様、継母たちの意地悪に打ち勝つことを良しとするシンデレラの価値観に違和感を持ったといい、ある女性について取材してノンフィクションを書いてみないかと「私」に持ちかける。倉島泉(せん)というその女性を追う「私」は、幸せとは、美しいとは、そして善きことというのがどういうことなのかに思いを馳せることになっていく…。

 主人公であるはずの泉は、この小説にあまた登場する人々よりも一歩退いた感の強い存在として描かれます。親や周囲の男性の愛情も妹の深芳(みよし)にばかり向けられ、シンデレラ=灰かぶり姫に照らすように、野菜農園を自ら切り開いて泥だらけの泉は周囲に顧みられません。
 しかしシンデレラと泉とを画すのは、泉が自分をとりまく人々を見返すための何かを待っているわけではないという一点にあります。泉は偏僻(へんぺき)することなく、静かに己の分(ぶん)をわきまえたかのごとくに、やさしく人生を歩んでいくのです。

 小説全体を通して立ち現れる泉の確かな豊かさを思うとき、その豊かさを豊かさと感じるだけのゆとりが今という時代や社会に失われていることに思いが立ち至ります。
 前へ出ること、自分の幸福を実現すること、そのことに汲々とすることこそが第一義とされる今、人は肉食系を良しとし、そうではない人々を草食系と嘲弄する世界が広がっています。そこに身を置けないと思った者の中には自分を社会から遮断することでしか心の安寧が得られない人々もいます。

 そんな今へのアンチテーゼのように置かれた泉の物語は、読者に清々しさを感じさせないではおかない稀有な物語となっています。

 今の時代に書かれるべくして書かれた小説。
 そんな思いを強くさせる、すぐれた長編です。
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29 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本を読んで、こんなに泣いたことはない。
途中まではミステリーやノンフィクションのような感じで、面白く読める。
それがラストが近づくにつれ、主人公の生き方に感動させられる。
最後に「三つめの願い」を知った瞬間は、もう「泣ける」なんていうレベルじゃない。
彼女のあまりの清らかさに、大人の男が声をあげて泣いてしまった。
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
そういえば直木賞候補になったんだよなあ、きっと取るよなって思ってた。
でも取らなかったのって、なぜ? 
文芸論はよくわからないけれど、こんなに地味だけど、でも人の幸せの本質をこんなにするっと教えてくれた本ってあったっけ?

今、自分が自分がって言う人ばかりで、競争ばっかりで、そんなときに「人の幸せを幸せと感じられること」について考えることってどんなにか大切なことだと思う。
内容は多くの方が書いているような本当に地味な女性の話。
それが、泉ちゃんのことを思い出すと涙が出ちゃったり、彼女と小口とのデートが本当に理想の幸せなデートだなって思えるくらい、なんだか私はのめりこんでしまった。
一人でも多くの人に読んで欲しい。
そうしたら、悲しい事件がもっともっと減ると真剣に思う。

なんで取らなかったのかなとおもって直木賞の選評を立ち読みしたら、浅田次郎と宮部みゆきが絶賛していて、特に宮部みゆきが「姫野さん、この作品を書いてくれてありがとう」って書いていた。
私もそう思う。姫野さん、ありがとう。
選評読むと「なるほどー、この人が反対したんだー」って思いますよ(笑)。
このレビューは参考になりましたか?
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最後のズレが。。。
まず、題名が挑戦的。「本当は怖いグリム童話」ではないけど、最初にシンデレラの定説をひっくり返してから話を進める。ゆえに、否が応でも、シンデレラを思い出しながら、か... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: 凱晴
読み進めると面白く
初めて読んだ姫野さんの本。
私の父性。刺激されまくり。
娘は持ったことがないからか、主人公が不憫で、可愛らしくて。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: kazu
残念ながら共感できず。
主人公の小6のエピソードが大きなきっかけだったのか、とも後から考えてみましたが、このキャラクターがどうしてもリアリティに映らず、残念ながら共感できませんでした。あ... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 波乗りダニー
読んで損はなし
田舎の嫌な部分、子供時代の閉塞感、深夜放送に夢中だったあの頃を思い出させてくれます(なっチャコパックは懐かしい!)。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: りゅうりゅう
おすすめ。めだたないけど輝いている人を描いた小説。
NHKブックレビューにて諏訪が舞台であることを知り、早速入手した。
心に残る小説であった。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: 複臣
愚者か聖人か
常に自らが満たされることよりも身近にいる誰かの幸福を願い、時には自分の“場所”までも差し出してまでその身近な誰かの幸福を満たすことを貫いた“聖人=泉”の一代記であ... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ノースリバー
2010で一番印象に残る本
週刊ブックレビューで自信たっぷりに取り上げられてました。
めったに無いことですが、買ったその夜のうちに読み切りました。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: 甚五郎
私は汚れてしまっているのか
絶賛のレビューが並んでいますが(^_^;)
正直私にはあまり面白くなかったです。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: 山城 花織 
大人にはできない願い
リアルにはそうそうお目にかかれない聖人のような主人公泉には、偽善を感じる人も多いだろうと思う。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: ポニ
この小説にめぐり会えてよかった。
私は日ごろ小説を読むという習慣がありません。だから話題作以外を読むことはほとんどありません。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: ピロシキ
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