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リアリズムの擁護 近現代文学論集
 
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リアリズムの擁護 近現代文学論集 [単行本]

小谷野 敦
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「蒲団」はもてない男の小説か? いまや文学衰退の元凶のように言われる私小説、自然主義。この文学史的偏見を糺し、リアリズムを評価しなおす、まっとうな批評精神に貫かれた挑発的論集。

内容(「BOOK」データベースより)

いまや文学衰退の元凶のように言われる私小説、自然主義。この文学史的偏見を糺し、リアリズムを評価しなおす、まっとうな批評精神に貫かれた挑発的論集。

登録情報

  • 単行本: 234ページ
  • 出版社: 新曜社 (2008/3/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4788510901
  • ISBN-13: 978-4788510906
  • 発売日: 2008/3/14
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モワノンプリュ VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 著者は某所で本書での印税収入の少なさを愚痴っていたが、しかし私はタイトルと装丁が悪いと思う。劣情を刺激しないもん。しかも巻頭を飾る表題作が本書で一番面白くない! 編集者の責任もあるだろうけど、やはり著者の肩に力が入りすぎているんじゃないだろうか。昔だったら、「アカデミズムへのルサンチマン」なんて言われそうな……でもね、皆さん、この本は面白いですよ。
 私としては、川上弘美論中の「黛まどかや水原紫苑や岸本葉子の書くものを、著者近影やテレビに出る姿と別個に、私たちは享受できるだろうか? 私は、できないと思う」(p172)、「けれど、こう集団催眠にかかったように、大勢が容姿に感じる魅力と作品の力とを混同したりするのは、やはり間違いだ」(p173)というような切り口を、もう少し深めて欲しかった。もちろん容姿に限らず、作家という存在がある時期まで持ち得たロールモデルとしての魅力や、その終焉(たぶん……)にまで踏み込んで。そうなるとメディアや大衆社会の問題を扱うことになるんだろうけど、私は小谷野氏には適任のような気がする。あと、蓮實重彦をどう評価するのか、聞かせて欲しい。
 ところで「恋愛と論理なき国語教育」中の、「これらの教科書採用作品は、全体として、『死』について考えさせたがる傾向がある」(p85)という件りには、アッ、と思った。すると小川洋子『物語の役割』なんてのは、正に学校教育的ってことか? それとも学校教育的な「死の表象」を踏み越える危険性を秘めているのか?
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この論集は、よく目にする小谷野氏の一般向きの著作とはかなり違い、書名や副題が示すとおり、純粋な文芸論集です。
 オビなどには「『蒲団』はもてない男の小説か?」と小谷野氏の著作らしく目を引くコピーがあり、そのオビの最後に「挑発的論集」と書かれていますが、内容は実に冷静な文体で書かれた、アカデミックに作家・評論家を論じた文芸評論集です。
 「大岡昇平幻想」は一般向け書で見られる氏らしい部分もありますが、「落語はなぜ凄いのか」はいつにもましてしんみりとした情感すら漂わせた論考であり、「恋愛と論理なき国語教育」はそれこそオビの「まっとうな批評的精神に貫かれた挑発的」な論で、個人的には首肯する所です。「鶴田欣也先生のこと」は、専門を異にする者には余り馴染みのないお名前の方に関する随想風の章ですが、自分の師に対する思いをも考えさせられる情趣あふれる一文でした。
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