いまラーメン激戦区と言われる街で働いていて、
どうしてみんな飽きずに毎日並んでいるのかずっと信じられなかったので、
このタイトルに惹かれて手にとってしまいました。
美食家が「まぼろしの味」なんて言うと、
なんかすっごい高級で貴重な食材とかを使った、
めずらしい料理なんだろうなと思っていたけれど、そうではなくて、
いまはもう食べられない昔なつかしい味のこと。
たしかに、もう誰も作らなかったり、作り方も知らなかったりすると、
それは本当に「まぼろしの味」。
しかも著者にとっての「まぼろしの味」の多くが、
昔のインチキくさい味だったりして(本格志向とか誰も言わなかったころの味)、
それもまた意外で、でも気持ちはわかるな〜と思いながら読みました。
なつかしくて、また食べたいけど、もうどこにも売ってない……。
そんな意味での自分にとっての「まぼろしの味」はなんだろうな〜と考えると、
やっぱりちょっと嘘くさい感じの駄菓子だったりするのかも。
なんでもかんでも「ホンモノ」になればいいってもんじゃあないですよね。