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41 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
ちょっと焦点がボケすぎでは?,
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レビュー対象商品: ラーメンと愛国 (講談社現代新書) (新書)
読んでいると、ものすごくラーメンが食べたくなって耐えられなくなりますよ。私は、2回。読むのを途中で止めて、お店に食べに行ったのが1回、夜中、カップラーメンを作って2回。 しかし、内容的には若干疑問。 表題に見合う内容はほぼ第五章に集中しているけれども、この第五章は、きわめて怪しいソースを参照して いて、本書で展開される議論のブロックとして採用される素材のあれこれは要検証です。 また、「焦点がボケている」というのは、取り扱われるトピックが多肢にわたるってだけではありません。 それぞれのトピックについて、「ラーメン」と関係ない大枠の話を先に示してから、ラーメンだってそうなんですよ って話の流れになっていることが焦点のボケをまねいていると思う。 現実であるとして報道されるあれこれがメディア主導どころか広告主導であることを “先に” 述べてしまってか ら、ラーメンのリアリティショー的側面に “触れる” 、大量生産による産業化の流れや経済政策としての国土 改造を “先に” 述べてしまってから、ラーメンの国民食化やご当地ラーメンの隆盛に “触れる” という構成が 問題で、これは逆に、ラーメンについてのトリビアや、ラーメンについての実証的なルポをこそ全面展開して、 潜在的なテーマとして世界レベルの構造変動を伏流させる方式にしないと、読んでいて話のポイントがどこ にあるのかボケっぱなしです。 そして肝心のラーメンについてのあれこれは、よく言って「浅い」です。 ちょっと、盛り込みすぎて彫り込みが浅くなったかなって思います。 とりあえず、こんど帰省する折には8番ラーメンを食べてきますけれども。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ラーメンを通じて日本政治・文化・経済史についてこんなに蘊蓄を傾けられるとは!,
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レビュー対象商品: ラーメンと愛国 (講談社現代新書) (新書)
これは美味しいラーメンを一杯食したような満腹感を覚える本だ。ラーメンという中国起源の料理が何故日本の「国民食」になったのか。戦後のアメリカの余剰小麦の輸出先として日本が選ばれたこと、その小麦からインスタントラーメンの大量生産を実現した日本の生産技術革新、様々なメディアでラーメンがどう扱われたかを概観することでラーメンがいかに日本人の記憶に刻まれ、「国民食」となったかをさぐり、そして地方文化の画一化に対抗する観光資源として登場したご当地ラーメンの許されるいかがわしさ、最後は反グローバリズムやスローフード運動等を背景とし、日本古来の職人の技に回帰するプチ右傾化・ナショナリズムを装う最近のラーメン屋の「作務衣化」や店内で見かける「ラーメンポエム」の流行まで、縦横無尽に語り尽くす。 田中角栄や安藤百福をキーパーソンとして採り上げ、さらに詳細なメディア論等が展開される。著者の博識には参った。 しかし、何故「ラーメン」という食だけ、低価格競争や寡占化を免れる特権的な地位に恵まれたのだろうか。それはラーメンの語源すら定説がない、融通無碍な、様々な工夫を盛り込める食だったからだろうと私は思う。 とにかく、ラーメンを通じて戦後日本政治・文化・経済史についてここまで蘊蓄を傾けられることに驚く。
38 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ラーメンでわかる日本社会,
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レビュー対象商品: ラーメンと愛国 (講談社現代新書) (新書)
ラーメンを通して日本の戦後社会の変容を読み解くという面白さ抜群の新書本。チキンラーメンと工業化、ご当地ラーメンと地域開発の変化、行列のできるラーメン店とメディア情報、新横浜ラーメン博物館と昭和ノスタルジー、「作務衣系」店のプチナショナリズム的「伝統」回帰、ラーメン二郎の宗教性(笑)など、それぞれ興味深い話が展開される。個別のラーメン・コンテンツの開発と社会のマクロな変動をひたすらリンクさせながら論じる筆致は、少し強引に感じられる部分はあれど、著者の目の付け所のよさと、既存の歴史研究や社会理論の手際のよい応用によって、非常に楽しい知的読み物に仕上がっている。短いあいだに「国民食」にまでのし上った日本ラーメンの進化の理由が興味深く学べてためになる好著だ。
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