読んでいると、ものすごくラーメンが食べたくなって耐えられなくなりますよ。
私は、2回。読むのを途中で止めて、お店に食べに行ったのが1回、夜中、カップラーメンを作って2回。
しかし、内容的には若干疑問。
表題に見合う内容はほぼ第五章に集中しているけれども、この第五章は、きわめて怪しいソースを参照して
いて、本書で展開される議論のブロックとして採用される素材のあれこれは要検証です。
また、「焦点がボケている」というのは、取り扱われるトピックが多肢にわたるってだけではありません。
それぞれのトピックについて、「ラーメン」と関係ない大枠の話を先に示してから、ラーメンだってそうなんですよ
って話の流れになっていることが焦点のボケをまねいていると思う。
現実であるとして報道されるあれこれがメディア主導どころか広告主導であることを “先に” 述べてしまってか
ら、ラーメンのリアリティショー的側面に “触れる” 、大量生産による産業化の流れや経済政策としての国土
改造を “先に” 述べてしまってから、ラーメンの国民食化やご当地ラーメンの隆盛に “触れる” という構成が
問題で、これは逆に、ラーメンについてのトリビアや、ラーメンについての実証的なルポをこそ全面展開して、
潜在的なテーマとして世界レベルの構造変動を伏流させる方式にしないと、読んでいて話のポイントがどこ
にあるのかボケっぱなしです。
そして肝心のラーメンについてのあれこれは、よく言って「浅い」です。
ちょっと、盛り込みすぎて彫り込みが浅くなったかなって思います。
とりあえず、こんど帰省する折には8番ラーメンを食べてきますけれども。