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36 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
ちょっと焦点がボケすぎでは?,
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レビュー対象商品: ラーメンと愛国 (講談社現代新書) (新書)
読んでいると、ものすごくラーメンが食べたくなって耐えられなくなりますよ。私は、2回。読むのを途中で止めて、お店に食べに行ったのが1回、夜中、カップラーメンを作って2回。 しかし、内容的には若干疑問。 表題に見合う内容はほぼ第五章に集中しているけれども、この第五章は、きわめて怪しいソースを参照して いて、本書で展開される議論のブロックとして採用される素材のあれこれは要検証です。 また、「焦点がボケている」というのは、取り扱われるトピックが多肢にわたるってだけではありません。 それぞれのトピックについて、「ラーメン」と関係ない大枠の話を先に示してから、ラーメンだってそうなんですよ って話の流れになっていることが焦点のボケをまねいていると思う。 現実であるとして報道されるあれこれがメディア主導どころか広告主導であることを “先に” 述べてしまってか ら、ラーメンのリアリティショー的側面に “触れる” 、大量生産による産業化の流れや経済政策としての国土 改造を “先に” 述べてしまってから、ラーメンの国民食化やご当地ラーメンの隆盛に “触れる” という構成が 問題で、これは逆に、ラーメンについてのトリビアや、ラーメンについての実証的なルポをこそ全面展開して、 潜在的なテーマとして世界レベルの構造変動を伏流させる方式にしないと、読んでいて話のポイントがどこ にあるのかボケっぱなしです。 そして肝心のラーメンについてのあれこれは、よく言って「浅い」です。 ちょっと、盛り込みすぎて彫り込みが浅くなったかなって思います。 とりあえず、こんど帰省する折には8番ラーメンを食べてきますけれども。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ホラ話的ユーモアも楽しい、知的好奇心を満たしてくれる一冊です。,
By アオ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ラーメンと愛国 (講談社現代新書) (新書)
ラーメンを通して戦後日本文化を語るという体裁ですが、第二次大戦は勿論湾岸戦争、安藤百福はともかく田中角栄から橋田壽賀子まで、一見突飛かつ壮大に広げられた物語空間が作務衣のポエム店長に向かって一気に収斂していく語り口は圧巻です。評論を読むというよりむしろ小説好きのかたに、ラーメン好きなかたよりむしろ「そういえばラーメンって何でこんな人気なんだろう?」と素朴な疑問をお持ちのかたに、タイトルに並ぶ2つの単語に違和感を感じたかたに「面白いです」とお薦めします。ラーメン好きで食べ歩きが趣味のかたは、タイトルを見ておそらく少し上気した気持ちで本を手にされて、読後はポカンとされるかもしれませんが。
35 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ラーメンでわかる日本社会,
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レビュー対象商品: ラーメンと愛国 (講談社現代新書) (新書)
ラーメンを通して日本の戦後社会の変容を読み解くという面白さ抜群の新書本。チキンラーメンと工業化、ご当地ラーメンと地域開発の変化、行列のできるラーメン店とメディア情報、新横浜ラーメン博物館と昭和ノスタルジー、「作務衣系」店のプチナショナリズム的「伝統」回帰、ラーメン二郎の宗教性(笑)など、それぞれ興味深い話が展開される。個別のラーメン・コンテンツの開発と社会のマクロな変動をひたすらリンクさせながら論じる筆致は、少し強引に感じられる部分はあれど、著者の目の付け所のよさと、既存の歴史研究や社会理論の手際のよい応用によって、非常に楽しい知的読み物に仕上がっている。短いあいだに「国民食」にまでのし上った日本ラーメンの進化の理由が興味深く学べてためになる好著だ。
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