SFやファンタジーがいつからホラーになってしまったんだろうか。SFとジャンル分けされている最近の映画の大半はSF的な要素が気迫でチャンバラ映画かホラー映画になってしまっている。
違うんだよ。昔のSFやファンタジーには夢があった。ワクワクして見たり読んだりする物でどんな主人公も明るい未来に希望を描いていた。
しかし、どうだ。最近では描かれている未来はすべて暗い。どのSFもファンタジーも今の人類の文明は衰退すると予知している。地球崩壊を決めつけている。環境崩壊、エネルギー資源の枯渇、確かにその未来は変えようになさそうだし、それではホラーになるしかない。現実社会そのものがホラーなんだから。
アメリカでSF小説が全盛だった頃、ハインラインやアシモフが活躍していた頃、SFの描く未来は創造性に溢れ、人類は宇宙の隅々にまで勢力を広げていた。
そして、思い返せば、主人公の多くは少年少女だった。そう、SFもファンタジーも子供達に夢と希望を与える物だったのだ。
それを大人が分捕り、ホラーにしてしまった。実に嘆かわしいことだ。
表題の本を読みながら、そんなことを考えていた。主人公の少年たちが地球を救うスペース・ファンタジーで、冒険活劇。ページ毎に冒険があり、ページが変われば場面も変わる。
この本には夢と希望が満たされ、ワクワクドキドキする久しぶりの読書体験が隠されていた。子供向けだから低レベルだなんていう偏見を抱かない人には是非。