内容(「BOOK」データベースより)
スイス・フランス語圏の貧しい農家に生まれ、激動の二十世紀を力強く生き抜いた女性・セシルを通し、“人間の幸せとは何か”という、時代や文化を超越した普遍的な問題を考えると同時に、第二次世界大戦中、複雑かつ危険な立場に置かれた国境地域の歴史を紹介し、命の尊さを訴え、平和への祈りを込めた大河小説。
著者からのコメント
「ご両親が元気なうちに会うのよ」
それが私への最後の言葉となった。
死の床にあった夫の祖母の見舞いは辛いものだった。溢れる涙は止めようとしても止められるものではなかった。
帰途、私は何か強い力に促され、夫に向かって口走った。
「お祖母ちゃんの生涯を小説に書く」
お祖母ちゃんは間もなく他界したが、私にとてつもなく大きな置き土産をしてくれた。
明子の「ラ・ヴィ・アン・ローズ」。
私の第二の祖国となりつつあるスイス。この国は一般に日本人に愛されはしているものの、観光地以外の地域や、歴史、特に第二次世界大戦中の複雑かつ危険な立場に目を向けられることは少ない。しかし、各地方史を掘り下げてみると、ステレオタイプに掲げられるスイスとは異なった面を発見し、その多面性・矛盾性に驚くばかりだ。
物語では、スイスの一家族の生涯を元に、ジュラ地方に生きた農民の生きざまを、激動の20世紀の歴史上に映し出した。貧しさと闘いながら、家族を愛し、土地を愛し、平和を願い、「バラ色の人生」を求め生き抜く女性・セシル。彼女は時代も国も文化も超えた、人間の普遍的な姿を象徴したものである。
無名の人々のひたむきな生こそ、移ろい行く世界において、異文化において、「永遠」なるものである。小作品が、いつまでも色褪せることないバラを咲かせて欲しいと願う。お祖母ちゃんがこよなく愛していた庭先のバラのように…。
それが私への最後の言葉となった。
死の床にあった夫の祖母の見舞いは辛いものだった。溢れる涙は止めようとしても止められるものではなかった。
帰途、私は何か強い力に促され、夫に向かって口走った。
「お祖母ちゃんの生涯を小説に書く」
お祖母ちゃんは間もなく他界したが、私にとてつもなく大きな置き土産をしてくれた。
明子の「ラ・ヴィ・アン・ローズ」。
私の第二の祖国となりつつあるスイス。この国は一般に日本人に愛されはしているものの、観光地以外の地域や、歴史、特に第二次世界大戦中の複雑かつ危険な立場に目を向けられることは少ない。しかし、各地方史を掘り下げてみると、ステレオタイプに掲げられるスイスとは異なった面を発見し、その多面性・矛盾性に驚くばかりだ。
物語では、スイスの一家族の生涯を元に、ジュラ地方に生きた農民の生きざまを、激動の20世紀の歴史上に映し出した。貧しさと闘いながら、家族を愛し、土地を愛し、平和を願い、「バラ色の人生」を求め生き抜く女性・セシル。彼女は時代も国も文化も超えた、人間の普遍的な姿を象徴したものである。
無名の人々のひたむきな生こそ、移ろい行く世界において、異文化において、「永遠」なるものである。小作品が、いつまでも色褪せることないバラを咲かせて欲しいと願う。お祖母ちゃんがこよなく愛していた庭先のバラのように…。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マルキ 明子
1966年大阪府生まれ。同志社女子大学卒業。イギリス留学後、スイスにて結婚、現在に至る。ロックをこよなく愛する二児の母(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1966年大阪府生まれ。同志社女子大学卒業。イギリス留学後、スイスにて結婚、現在に至る。ロックをこよなく愛する二児の母(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)