内容(「CDジャーナル」データベースより)
2000年のショパン・コンクールで優勝したユンディ・リの第2作目のアルバム。リストのソナタをメインにしたプログラムはあまりに正攻法だが、演奏は全体に覇気がみなぎっており、じつに爽快で自在。ソナタ以上に「タランテラ」などの小品のほうに生彩があるのは若さゆえか?
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
20歳になるかならぬかというピアニスト、ユンディ・リ。デビュー・アルバムのショパンに続き、今回はロ短調ソナタや、「ラ・カンパネラ」他によるリスト作品集をリリース。とにかく“サマになる”というのか“絵になる”というのか、いやこれはリの容姿のことじゃなく、その音楽がである。むろんその技術もである。美しい音と響き、よく回る指、リズムのキレの良さや疾走感、幅広いダイナミクス、それらを完璧にコントロールする耳とセンス。また勿体ぶらず深刻ぶらず、さりとて能天気にもならず、詩的で繊細な感性を持ち、“知”にも“情”にも傾き過ぎぬ非凡な平衡感覚がある。そしていささかの人工臭さもない自然な音楽作り。いやはや、こんなことをすべて備えていれば間違いなく大音楽家だが、リにはそれがある。そして少なくとも表面的には、そうした水準に到達するための艱難辛苦など微塵も感じさせない。だから“サマ”にも“絵”にもなる。とんでもない若者だ。 (石原立教) --- 2003年02月号