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彼は「ウィアード・テイルズ」というSF三文小説誌(今の日本でいったら、少年サンデーとかみたいなもの。アメリカではマンガではなく、小説が娯楽の中心。)で、独特の文体を駆使した恐怖物を書きつづけていました。これら短編は一作一作が独立したストーリーですが、同一の世界観を持ち、それを「コズミック・ホラー」と呼びます。
基本的考え方は・・・・
この地球も、宇宙も、実は眠れる邪悪な存在に支配されていて、人間などその宇宙の歴史の中で偶然生まれたものに過ぎない脇役(旧支配者の慰み物として「作られた」という展開もあり)!
彼らが目覚めたとき、人類など痕跡すら残すことなく消え去るであろう。
人類に救いは無い。
そして今も彼らは目覚めようとしている。
という、「人類は神の寵愛を受け産まれた」と、キリスト教的観念を結構まじめに信じていた1930年代のアメリカ人にとっては「衝撃的」なストーリーでした。
(諸行無常の日本人にはこの考え方はさほど衝撃ではありませんが、それでもこの小説群は素晴らしい!)
このコアな世界観はSF、ファンタジーのファンにウケ、「シェア・ワールド小説」として、世界中の作家が作品に取り入れています。
また、R.E.ハワード、ロバート・ブロックなど、現代のSFやホラー、ファンタジーのジャンルで歴史的な作家の多くが、ラヴクラフトの直弟子です。
SF、ファンタジーファンは、まずこのラヴクラフト全集を絶対に読んでおかないといけません。
もちろん、この一巻を買ったら次も絶対読みたくなる事請け合い。試しに一度読んでみてください。何故、世界中の人が愛読しているのか、すぐに分かる面白さです。
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