1997年に編纂されたクトゥルー神話系中短編集の邦訳です。
編纂後、10年を経て邦訳されたという事実が、この書籍の評価レベルが高いものであることを示していると思います。
非常に内容の濃い、優れた作品が多く収められていますが、個人的にはアーカムの蒐集家、ダニッチの破滅、コロンビア・テラスの恐怖、裏道、あたりが好みでした。ファン・グラーフの絵、も最後の種明かし(?)が中々良く、背景(黄衣の王)を知っている方であれば堪能できるかと思います。
10年以上前の作品ですが、初訳がほとんどであり、自分同様、クトゥルー神話の新作に飢えている方々にはお勧めです。
出版社の青心社、翻訳の大瀧啓裕氏には更なる良作品の発掘をお願いしたいです。