登録情報
|
| 1. ピアノ・ソナタop.1(ベルク) |
| 2. 同第3番op.92-4(クシェネック) |
| 3. ピアノのための変奏曲op.27(ウェーベルン) |
| 4. 9つの独奏楽器のための協奏曲op.24(同) |
| 5. クラリネットとピアノのための第1狂詩曲(ドビュッシー) |
| 6. ラ・ヴァルス(ラヴェル~グールド編) |
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
36 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
乾いた音と湿った感性,
By
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もしかしたらグールドで最も面白いアルバムかも,
By
レビュー対象商品: ラヴェル:ラ・ヴァルス (CD)
ベルグのピアノ・ソナタとエルンスト・クルシェネクのピアノ・ソナタ第3番が1950年6月30日・7月1日、ニュー・ヨーク30th Street Studio、ウェーベルンの作品27が1964年4月23・24日、トロント、CBCスタジオ、作品24が同じCBCスタジオで1977年、ドビュッシーが同じCBCスタジオで1973年、ラヴェルが同じCBCスタジオで1974年録音。新ウィーン楽派とロマン派というグールドらしからぬ組み合わせに聴かずにはいられないアルバムである。
いずれも曲の骨格がはっきりと分かる素晴らしい演奏だ。特に素晴らしいのが、エルンスト・クルシェネクのピアノ・ソナタ第3番とモーリス・ラヴェルのラ・ヴァルスだと思う。 まず、エルンスト・クルシェネクのピアノ・ソナタ第3番だが、作曲者エルンスト・クルシェネクがこの演奏を評して、『プロコフィエフ作品のような「ヴィルトゥオーゾ作品」と解釈している』と非難したことで有名だ。クルシェネクは自身の正統的な解釈を後世に残すべく、ピアニストのジェフリー・ダグラス・マッジに演奏し残させているという徹底的な否定ぶりだったが、結局マッジの演奏は埋もれ、グールドのこの演奏が光を浴びている結果となっている気がする。なかなか皮肉である。 次にラ・ヴァルスであるがホントに名演である。ぼくは全ピアニストの演奏の中で一番にあげたいと思う。グールドを知る人はグールドのタッチがロマン派の曲に向かないと思う人はいないと思う。むしろピッタリなくらいである。にもかかわらずグールドはロマン派の録音をほとんど残していない。それがグールドの意思であり、アイデンテティなのだとも思う。にもかかわらず弾き残さずにはいられなかったこれらの曲の素晴らしさに、グールドの人間らしさを感じてしまうのだ。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ラ・ヴァルスの決定版,
By
レビュー対象商品: ラヴェル:ラ・ヴァルス (CD)
ベルクとウェーベルンを乾いた音とリズムだけで聴かせようという解釈は、いま聴くと少し無理を感じる。まるでジャズのようなクルシェネクは楽しい。ドビュッシーのあまりにゆっくりなテンポには唖然とさせられる。しかし、だ。最後にくる《ラ・ヴァルス》の筆舌につくしがたいこの凄さ。おそらく過去に聴いてきた音楽の蓄積がある人ほど、このグールド編曲版を聴くなり、言葉を失うほどの衝撃を受けるだろう。これぞある種の決定版だ。今後、この演奏を思い浮かべることなく「一台ピアノ版のラ・ヴァルス」の演奏を聴くことは二度とできなくなる危険もあるので、どうかご用心を。
本来、演奏に「決定版」などありえない。どれほど楽譜に忠実で、なおかつ音楽に奉仕するかたちでの解釈であろうと、奏者が変われば楽器から出てくる音や響きは十人十色だ。だからこそ、どんな曲でも違う奏者で聴いてみる価値がある。 とはいえ、ラ・ヴァルスに限っては特殊な事情もある。ストラヴィンスキーが《ペトルーシュカ》のアレンジにあたってアルトゥール・ルービンシュタインからのアドバイスを得たのに対し、ラヴェルは独力で編曲作業を進めた。オーケストレーションの天才でも、あいにくピアニストとしてはイマイチだったので、奏者がその才能(=イマジネーション)次第でどれだけオーケストラ的な音を楽器から引き出すことができるかという点について、逆にラヴェルは頭が固かったようだ。すべてを書法のレベルで処理しようとし、だからこそ「楽譜が真っ黒に見えるほど」の音符を全頁にちりばめ、しかも譜面上で3種類もの選択肢を残したのだ。スカルボを上まわる「音の多さ」に惹かれ、近年は特に腕自慢の若いピアニストがよくこの曲を演奏する。確かに、リズムやテンポを(たいていは)崩しながらでも、目まぐるしい指さばきと大音量だけでもそれなりに派手な演奏効果はある。だが、原曲での「まばゆいシャンデリア、人々のざわめき、勢いを増していくワルツ、それらのすべてが渦に飲みこまれていく」をきちんした説得力で聴かせることは、編曲がまずいせいもあり不可能に近い。 グールドのラ・ヴァルスは、冒頭からしてラヴェルの「音つくり」とはまったく違う。だが、聴いてしまうとまさに「これしかない」と思わされる。かといって、ホロヴィッツの録音を聴いたピアニストたちがラフマニノフ協奏曲などでの「ホロヴィッツ版」を弾きたくて楽譜を探し求めたような騒ぎが、いまさらこのグールド版で起こるとも考えにくい。編曲まで含めて、グールドだけの確固たるオリジナリティがこの演奏に息づいているからだ。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|