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ラヴェル:ラ・ヴァルス
 
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ラヴェル:ラ・ヴァルス

グレン・グールド CD
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ミュージック

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グレン・グールド点の画像

バイオグラフィー

とてつもない天才ピアニスト。「とてつもない」とは? ――その演奏を聴けば、その意味は誰にも一目瞭然。リズム/テンポ/アクセント……どれもが強烈で躍動感に満ち、痛快とさえ感じられる。「ジャズ風」などと評されることもあるが、もっとも彼にはそういった意識はない。奇抜な新しい演奏を目指したのではなく、作品や作曲家を愛するがゆえの解釈なのである。それは、彼の全生命や限りない愛情が、一つ一つの音に込められているのを聴けば、納得がいくだろう。… Amazonのグレン・グールドストアで詳しく見る

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登録情報

  • 演奏: グールド(グレン), キャンベル(ジェームズ)
  • 指揮: ブロット(ボリス)
  • 作曲: ベルク, クルジェネーク, ウェーベルン, ラヴェル, ドビュッシー
  • CD (1995/7/21)
  • ディスク枚数: 1
  • レーベル: ソニーレコード
  • 収録時間: 66 分
  • ASIN: B00005G8JL
  • その他のエディション: CD
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 音楽 - 108,875位 (音楽のベストセラーを見る)
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1. ピアノ・ソナタop.1(ベルク)
2. 同第3番op.92-4(クシェネック)
3. ピアノのための変奏曲op.27(ウェーベルン)
4. 9つの独奏楽器のための協奏曲op.24(同)
5. クラリネットとピアノのための第1狂詩曲(ドビュッシー)
6. ラ・ヴァルス(ラヴェル~グールド編)

商品の説明

内容(「CDジャーナル」データベースより)

ロマンに火がつかず苛立つウェーベルン,まるでスクリャービンのようにどろどろとうごめくラヴェルなど,グールドが決してすすんで演奏しようとしなかった作曲家の作品の未発表録音がベルクやクシェネックの名演と併録された,なんとも興味津々のCD。


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36 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 乾いた音と湿った感性, 2003/8/20
ポリー二の名演があるにも拘らず,この乾いた音が織り成すヨーロッパの危機感のようなものは,やはり尋常ではないと思います.バッハの世界もグールドなら,これもまたグールドの真骨頂ではないでしょうか.本来聞きやすいはずの近代ピアノ曲ですが,聞かず嫌いのためにも,こういう演奏が大切に思います.現代人にとってはもしかしたら必須の演奏かもしれません.凡庸な現代の演奏を聞くよりも遥かに充実感があります.
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 もしかしたらグールドで最も面白いアルバムかも, 2011/3/8
By 
voodootalk - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (殿堂入りレビュアー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ラヴェル:ラ・ヴァルス (CD)
ベルグのピアノ・ソナタとエルンスト・クルシェネクのピアノ・ソナタ第3番が1950年6月30日・7月1日、ニュー・ヨーク30th Street Studio、ウェーベルンの作品27が1964年4月23・24日、トロント、CBCスタジオ、作品24が同じCBCスタジオで1977年、ドビュッシーが同じCBCスタジオで1973年、ラヴェルが同じCBCスタジオで1974年録音。新ウィーン楽派とロマン派というグールドらしからぬ組み合わせに聴かずにはいられないアルバムである。

いずれも曲の骨格がはっきりと分かる素晴らしい演奏だ。特に素晴らしいのが、エルンスト・クルシェネクのピアノ・ソナタ第3番とモーリス・ラヴェルのラ・ヴァルスだと思う。

まず、エルンスト・クルシェネクのピアノ・ソナタ第3番だが、作曲者エルンスト・クルシェネクがこの演奏を評して、『プロコフィエフ作品のような「ヴィルトゥオーゾ作品」と解釈している』と非難したことで有名だ。クルシェネクは自身の正統的な解釈を後世に残すべく、ピアニストのジェフリー・ダグラス・マッジに演奏し残させているという徹底的な否定ぶりだったが、結局マッジの演奏は埋もれ、グールドのこの演奏が光を浴びている結果となっている気がする。なかなか皮肉である。

次にラ・ヴァルスであるがホントに名演である。ぼくは全ピアニストの演奏の中で一番にあげたいと思う。グールドを知る人はグールドのタッチがロマン派の曲に向かないと思う人はいないと思う。むしろピッタリなくらいである。にもかかわらずグールドはロマン派の録音をほとんど残していない。それがグールドの意思であり、アイデンテティなのだとも思う。にもかかわらず弾き残さずにはいられなかったこれらの曲の素晴らしさに、グールドの人間らしさを感じてしまうのだ。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ラ・ヴァルスの決定版, 2010/11/8
レビュー対象商品: ラヴェル:ラ・ヴァルス (CD)
ベルクとウェーベルンを乾いた音とリズムだけで聴かせようという解釈は、いま聴くと少し無理を感じる。まるでジャズのようなクルシェネクは楽しい。ドビュッシーのあまりにゆっくりなテンポには唖然とさせられる。しかし、だ。最後にくる《ラ・ヴァルス》の筆舌につくしがたいこの凄さ。おそらく過去に聴いてきた音楽の蓄積がある人ほど、このグールド編曲版を聴くなり、言葉を失うほどの衝撃を受けるだろう。これぞある種の決定版だ。今後、この演奏を思い浮かべることなく「一台ピアノ版のラ・ヴァルス」の演奏を聴くことは二度とできなくなる危険もあるので、どうかご用心を。

本来、演奏に「決定版」などありえない。どれほど楽譜に忠実で、なおかつ音楽に奉仕するかたちでの解釈であろうと、奏者が変われば楽器から出てくる音や響きは十人十色だ。だからこそ、どんな曲でも違う奏者で聴いてみる価値がある。

とはいえ、ラ・ヴァルスに限っては特殊な事情もある。ストラヴィンスキーが《ペトルーシュカ》のアレンジにあたってアルトゥール・ルービンシュタインからのアドバイスを得たのに対し、ラヴェルは独力で編曲作業を進めた。オーケストレーションの天才でも、あいにくピアニストとしてはイマイチだったので、奏者がその才能(=イマジネーション)次第でどれだけオーケストラ的な音を楽器から引き出すことができるかという点について、逆にラヴェルは頭が固かったようだ。すべてを書法のレベルで処理しようとし、だからこそ「楽譜が真っ黒に見えるほど」の音符を全頁にちりばめ、しかも譜面上で3種類もの選択肢を残したのだ。スカルボを上まわる「音の多さ」に惹かれ、近年は特に腕自慢の若いピアニストがよくこの曲を演奏する。確かに、リズムやテンポを(たいていは)崩しながらでも、目まぐるしい指さばきと大音量だけでもそれなりに派手な演奏効果はある。だが、原曲での「まばゆいシャンデリア、人々のざわめき、勢いを増していくワルツ、それらのすべてが渦に飲みこまれていく」をきちんした説得力で聴かせることは、編曲がまずいせいもあり不可能に近い。

グールドのラ・ヴァルスは、冒頭からしてラヴェルの「音つくり」とはまったく違う。だが、聴いてしまうとまさに「これしかない」と思わされる。かといって、ホロヴィッツの録音を聴いたピアニストたちがラフマニノフ協奏曲などでの「ホロヴィッツ版」を弾きたくて楽譜を探し求めたような騒ぎが、いまさらこのグールド版で起こるとも考えにくい。編曲まで含めて、グールドだけの確固たるオリジナリティがこの演奏に息づいているからだ。
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