ペルルミュテールがラヴェル自身から受けたアドヴァイスや運指がたっぷり書き込まれています。運指ひとつとっても「なぜこの運指がよいか」の解説が付いていますので、初めてラヴェル作品に触れる方にとっては大きな助けになるでしょう。
解説類は楽譜上に青色インクで書かれています。どの音符に対する解説なのか一目瞭然なのはありがたいのですが、どうしても譜面がゴチャゴチャしてしまいますので、純粋に譜読みのために使う楽譜としては読みずらいと思います。ですので、これは「楽譜の解説&注釈本」と割り切った方が良いかもしれません。作曲者自身の音楽観が運指や注釈に反映されているという点では画期的だと思います。