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ラヴェル:ダフニスとクロエ全曲
 
 

ラヴェル:ダフニスとクロエ全曲

クリュイタンス(アンドレ),パリ音楽院管弦楽団 CD
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登録情報

  • 演奏: パリ音楽院管弦楽団
  • 指揮: クリュイタンス(アンドレ)
  • 作曲: ラヴェル
  • CD (2008/2/20)
  • ディスク枚数: 1
  • レーベル: EMIミュージック・ジャパン
  • 収録時間: 55 分
  • ASIN: B000XAMEE2
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

メディア掲載レビュー

フランス音楽を知り尽くした巨匠による気品に満ちた世界。ラヴェルといえばクリュイタンスと言われるくらい、40年以上の歳月を経た現在でもナンバーワンにランクされる名盤。 (C)RS

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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gl510 トップ1000レビュアー
形式:CD|Amazonが確認した購入
このCDの帯には、クリュイタンスの「ダフニスとクロエ」を評して、「気品に満ちた」、「しなやかで繊細なニュアンス」、「精妙で瑞々しい感性に満ちた響き」といった言葉が踊っている。 

私も、今回の一連の再発盤を聴くまでは、1964年の東京文化会館での、ライヴならではの凄まじいとしか形容のしようがない「幻想交響曲」の演奏を例外中の例外として、クリュイタンスの演奏には、同じような感想しか抱いてこなかったことは、別のレビューにも記したのだが、この「ダフニスとクロエ」も、そんな通り一遍の美辞麗句だけで片付けるような演奏ではないと、断じて言える。 

このCDのライナー・ノートを書いている評論家の松沢憲氏が、冒頭に記したようなクリュイタンスの演奏の特徴を評価しつつ、それ以上に、「情熱のたぎりや感情の爆発的な高ぶり」、「ダイナミックでエネルギッシュなドラマを創っている」、「きれいごとでは終わらない激しい衝動がはじけている」ことなどを絶賛しているのだが、この再発盤を聴いて、私は、100%、松沢氏の見方に賛同するのだ。 

ちなみに、このクリュイタンス盤に対して、近年の名盤と評されているのが、デュトワ指揮モントリオール響盤なのだが、実際に聴いてみると、むしろ、デュトワ盤の方が、冒頭のキャッチ・コピーには、より相応しい演奏といえるかもしれない。しかし、これは、デュトワの演奏に常に感じる物足りなさでもあるのだが、デュトワの演奏は、終始、クールで、クリュイタンスの演奏に感じるような「熱い情熱のほとばしり」が感じられないのだ。 

オーケストラと全合唱が一体となった、「序奏〜宗教的な踊り」や「間奏曲」での圧倒的な高揚感、終曲の「全員の踊り」での凄まじいまでの喜びの爆発は、絶対にデュトワの演奏からは聴き取れないものであり、優雅さだけが持ち味ではないクリュイタンスの真価に触れられる最適なアルバムの一つと絶賛したい。 
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By La dolce Vita トップ50レビュアー
形式:CD
これだけ熱気に包まれた『ダフニスとクロエ』はクリュイタンスとパリ音楽院管弦楽団の独壇場とも言える。それは春の夢にうなされているような極彩色の幻想と法悦にも例えられる。一口に言ってクリュイタンスは劇場感覚に極めて敏感で、柔軟なテンポの設定や曲想の盛り上げ方、各楽器の扱いや和声の処理にオペラやバレエにおける彼の豊富な舞台音楽の経験が活かされている。また劇場空間において、一種のカリスマ性で聴衆を煽動する術を熟知していた指揮者だった。オーケストラからも幅広い表現力を引き出していて、繊細であっても決して脆弱にならず、この曲に相応しい生気に満ちた演奏が特徴的だ。

ちなみにこの曲は1912年6月8日に作品の依頼者でもあったディアギレフ率いるバレエ・リュス〔ロシアバレエ団〕によって初演されたが、その僅か10日前に彼らはニジンスキーの主演及び振り付けでドビュッシーの『牧神の午後』を初演しているし、1年前にはストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』を、更に1年後にはパリの楽壇を大混乱に陥れた『春の祭典』を初演した。こうした時として過激なまでの新創作バレエの潮流をラヴェル自身敏感に感じ取っていたに違いない。それだけに『ダフニスとクロエ』においてもオーケストラにコーラスを純粋な音響として混入するなど、斬新な劇場効果を狙っているが、それはあくまで人間の感性を基準に作曲されたもので、それまでのバレエの伝統を覆そうとしたり、難解な理論や哲学を根拠に試みたものではない。それがたやすくパリの聴衆に受け入れられた理由のひとつだろう。1962年録音の音質の良さに加えて、今回のリマスタリングによってオリジナル・マスターの素晴らしさが蘇っている。
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