相当の素養をCLASSICで積まれた方なのだろうと思うが、
全曲オリジナルで、弾きたい、表現したい音を自在に操っているかのよう。
BLUESとは無縁の音世界ながら、そのピアニズムの根底に流れるものは
やわではなく、現代の世に生きる者ならではの苦悩や諦観を
自分と言うフィルターを通してその美意識で包んで綾となすが如し。
ここまでできればある意味でさぞや楽しいだろうと羨んでしまう。
ユーロJAZZ、特にピアノトリオがお好きな方には間違いなくアピールする。
これからも自らの作品を粗製濫造したりせずに、じっくりと
いつか大輪の華を咲かすまでその音楽性を育んでいってほしい方である。