本当は星は3〜4の間というところか。現在このパフォーマーのインパクトの強さは類をみない。これは実演ほど強い印象を残す。私は彼がまだ10代半ばころ、日本のある地方での国際ピアノコンクールに優勝したときから知っている。ただ考えてしまったのは、感嘆と感動は違うのかもしれないこと。もちろんピアニストとしてのクオリティーは ご覧のようにすでに一流である。彼には彼だけの強い色彩があり、人々に強い印象を残すだろう? レパートリーもステレオタイプにとどまっていない。
少なくとも、彼は自己アイデンティティーに裏表なく、自分の言葉と口で屈託なく 勇気をもって話している。それを受け入れるかは人によるだろう。ものによっては強引で辻褄が合わないこともあるかもしれない。枯淡が強い色彩によって染まってしまったかのように。育った土壌と同じものほど(中国の楽曲)、それはしっくりくるように思える(例えば
ライヴ・アット・カーネギー・ホールのタン・ドゥン初期小品)。やはりホロヴィッツをアイドルとしただけありそれは継いでいる。まだ若い。同じように何度も立ち止まり省みるのだろうか? 彼はいわゆるコブシのイントネーションが知覚できるが 未開拓であるエイジャ作品を本気で多く取り上げることを心待ちにする。リストの姿勢がそうだったように。