ますます面白くなって来た小学校4年生の女の子アリとドジなランプの精リトル・ジーニーが活躍する大人気の奇想天外な児童魔法ファンタジー・シリーズ第2巻です。アリは第1巻での「3つの願い」の失敗を反省して、今度こそは上手にやろうと思うのですが、予想通りやっぱり駄目で、それどころか前よりひどい大騒ぎになってしまうのですね。
アリは朝から学校に行きたくない気持ちが強くなってジーニーにお願いします。その結果ジーニーがアリの姿に変身して代わりに学校へ行く事になるのですが・・・・。
しかしまあ作者はおもしろい事を次から次へと良く考えられるものですね。人間界の事をよく知らないジーニーは、朝食のコーンフレークを牛乳もかけずにそのまま食べようとしますし、理科のテストの選択問題には4つある答の全部に丸をつける変わった答え方をするのですから本当に呆れてしまいます。今回は3つのお願いの解釈を全てジーニーが決めるという完全に主導権を握られた形になり、終始ジーニーのペースで物語は進んで行きます。話の成り行きで何時の間にか気づいたらアリの体が小さくされてしまったり、創作ダンスの時間にはちょっと趣味の悪い冗談で先生や生徒たちをびしょ濡れにしたり、と本当にブラックな面白さです。他にもランプの精の仲間レイが呼び出され、その正体が何と商売熱心な「空飛ぶじゅうたん」のセールスマンという絶対にあり得ない職業でその突飛さに大笑いしてしまいます。今回アリは無茶苦茶な失敗ばかりしでかすジーニーのお陰で、学校の先生や親友メアリーから変な目で見られて評判がガタ落ちになりますが、咄嗟の言い訳もかなり苦しくこれから果たして大丈夫なのでしょうか?本当にアリが可哀そうで気の毒ではありますが、ストーリーが乗って来ていよいよ魔法ファンタジーらしくおもしろくなって来ましたので次のお話も楽しんで読もうと思います。