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ランドラッシュ―激化する世界農地争奪戦
 
 

ランドラッシュ―激化する世界農地争奪戦 [単行本]

NHK食料危機取材班
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

2011年2月11日放映、衝撃の「NHKスペシャル」。新情報を加え単行本化!「食料問題」をテーマに人類の未来を展望、さらに将来に備えた日本の国家戦略を考える。

内容(「BOOK」データベースより)

ウクライナでは欧州・中東諸国、インドが農地争奪戦を展開。極東ロシアでは韓国が国ぐるみで巨大農場を建設。アフリカでは中国が密かに農地を囲い込む。将来の食料不足に備え農地を獲得すべく各国が入り乱れて「ランドラッシュ」を繰り広げる中で、日本はこの現実にどう向かい合おうとしているのか―。「食料問題」という観点から人類の未来を検証する。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/10)
  • ISBN-10: 4103280719
  • ISBN-13: 978-4103280712
  • 発売日: 2010/10
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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2010年2月11日放送のNHKスペシャル「ランドラッシュ 世界農地争奪戦」をベースとして各地域で実際に取材に当たった担当者たちがまとめた本です。
ウクライナ、ウラジオストク、エチオピア、マダガスカルなどで進められている外国企業による零細農民からの農地の集約と元農地所有者による小作の実際が詳細に描かれています。
中国、インドなどの政府の政治力をも活用した強力な後押しを背に、最新の農機を使用して、広大な農地で穀物を生産する。連作障害や農薬の多様による環境への負荷は厭わない。使えなくなれば、他の地域へと新たな農地を求めて資本が移動する。
こうした環境破壊型の資本主義的な穀物生産が引き起こす問題を読むことが初めてだったので、本書が表す遠い外国で起きている確かな現実に強い驚きを感じました。
こうした動きに対して、日本の外務省や東北の一農家の試みは、微力ではあるけれども、日本人の両親の現れとして、これもまた、驚きに値する事実でした。
07〜08年の食糧危機が顧みられることもなくなった今日、こうした書が呈示する問題を知り、一人ひとりが「世界の食糧」について考えることは大切ではないでしょうか。
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By 西山達弘 トップ500レビュアー
小麦価格がじわりと上昇してきているという。日清製粉は、小麦粉の卸売価格を1月から引き上げるとも聞くが、こういった話は、大きなニュースにはなっていない。

本書は、2008年の食糧価格の急騰をきっかけに加速している中国、インド、韓国などの新興国がウクライナ、アフリカ、などの農地を大規模に借り上げて、現地人を雇用し食糧生産に突き進む姿を取材している。

特にアフリカの取材を見ると、そこに住んでいる住民を追い出し、まるで奴隷のように住民を低賃金で使っている姿を伝え、まるで現代の植民地のようである。

このようなランドラッシュと呼ばれる動きは、かつてアメリカが穀物メジャーを使って世界市場を支配していた力の低下が背景にあるという。

こういったランドラッシュに対する規制策について、日本の外務省が国際会議での合意を取り付けたが、これに対する国連の報告官の批判が印象深い。
「これまでの農業開発は、大規模化した資本投入型の農業を推進し、地域に食糧を提供してきた小規模生産者への対応をおざなりにしてきた。小規模生産者は、農業の多様性、生物多様性の維持に貢献し、農村に価格変動や気候変動への抵抗力を与え、環境保全にも役立っている。」

単なる食糧安保では済まされない大きな課題があると感じた。
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By mfhty トップ500レビュアー VINE™ メンバー
 本書は、NHKスペシャルを書籍化したもの。
 旧ソ連のウクライナや極東ロシア沿海州、アフリカなど経済的に困窮する地域の広大な土地を中国、韓国、インドなどの企業が買占め、食糧安全保障に狂奔するさまを現地に取材して記述しています。

 この本は、土地が買われる国々の現地を取材し、住民の目線から書かれています。
 経済的に困窮し自らの生活も危うい人々が住む土地で、外国人が農業開発を行い、住民が締め出されている現状。そして、生産された食糧が外国に輸出されていく不条理。このような事実を丹念に取材しただけでも本書は☆5つに値すると思います。
 本書の第2章・第5章では、日本が国際的なルール作りに取り組むさまが記述されていますが、私たちは今後もそのような取組を進めていくべきと強く感じました。

 さらに、本書は「外国企業・外国人による土地購入はどういう意味を持つのか」を深く考えさせられる本でもあります。
 私は、最近、NHKの「クローズアップ現代」で日本の広大な森林が中国人やフランス人に購入されている番組を見ました。それらの森林は貴重な原生林であったり、住民の生命・安全にかかわる水源地であったりするのです。
 「もし、中国人が大量に日本の森林を買い集めて、意図的に日本を荒廃させる行為をしたらどうなるのか。日本の農地を買い集めて、すべて中国に輸出したら日本の食糧自給はどうなるのか。」と感じ、恐怖を感じました。
 この本は、日本人にとっても他人ごとでない、重大な警告を含んでいます。
 「旧ソ連やアフリカは大変なんだ・・・」という姿勢でなく、自らの問題として読むべき貴重な本です。
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