本編はなかなかグイン・サーガっぽくて、良かったのではないでしょうか。
やっぱりいい人を捨てきれないヴァレリウス、やっぱり自分の自由が何よりも最優先のマリウス、やっぱり記憶を失っていようが泰然自若たるグイン。
グインの記憶障害も、大技で完全に解消とまではいかないまでも、進行します。
抜群の安心感を与えるケイロニア首脳陣の判断力とか対応力を見ると、根拠はなくても何かよい方に向かうのかなという気持ちにはなれました。
ただ、皆さん触れていらっしゃるように、あとがき。
もともと機械が書いているわけではなく、生身の体の作家の作品なわけで、なんとなくこの作品に関しては、完結するまでずーっと続くものと思い込んでいましたが、10数年前の乳がんの時も感じたように、やはり「人」の仕事であることを改めて感じています。
胆管がんでなくすい臓がんであったことが、神楽坂倶楽部に2008/2/19付けでアップされておりました...。
すい臓がんは発見が遅くなりがちだと言いますし、私が住んでいた前のアパートの大家さんも急に病状が悪化して亡くなりましたし、心配です。
昨年来、筆の力が落ちているのではと感じていましたが、体調不良だったのですね。
プロである以上、体調が悪いからといってクオリティが下がってもOKということではないのですが。
回復されたからと言って、急いで完結まで突っ走れというつもりもありません。
家族からしてみれば、それこそそんなことより健康が第一でしょう。
ただ、この方の場合「小説書くことのできない人生なんてね」って考えかねないですね。
グインの続きが読める読めないはこの際最優先事項ではありませんので、作者の一日も早い回復をお祈りします。できれば創作活動に影響の無いレベルで完治され、続きを読ませてもらえるとうれしいとは思いますが。