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ランジェ公爵夫人
 
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ランジェ公爵夫人 [単行本]

オノレ・ド・バルザック , 工藤庸子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

ランジェ公爵夫人とモンリヴォー将軍。19世紀のパリの虚飾と欺瞞に満ちた貴族社会を舞台に、悲劇的な、成就することのない愛に生きる二人の数奇な運命を描く。フランスの文豪バルザックの名作。映画原作。

内容(「BOOK」データベースより)

1823年、モンリヴォー将軍は、かつて夢中で愛した女性を探し、地中海のとある島に上陸する。五年前のパリ、ひと目で恋に落ちた女性だった。コケットリーを知り抜いた社交界の華、ランジェ公爵夫人が好奇心から示した媚態に、将軍は、夜毎、公爵夫人邸に通いつめる。欲望をかきたてておきながら、指一本触れさせず彼の心を弄ぶ夫人に、報われぬ恋と思い知った将軍は、復讐を誓う。誘拐され、恐怖におとしいれられたのをきっかけに、夫人は、ついに真実の愛に目覚めるが、ふとしたすれ違いは二人の運命を大きく変えてゆく。文豪バルザックの新訳。

登録情報

  • 単行本: 240ページ
  • 出版社: 集英社 (2008/3/4)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087734633
  • ISBN-13: 978-4087734638
  • 発売日: 2008/3/4
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 118,924位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 青年将官のモントリヴォー侯爵は、サロンの女王然とした可憐なランジェ公爵夫人に熱烈な恋をする。夫人もその気になるが、浮気と宗教心、貞節観念を交錯させなかなか落城しない。まんまと手玉に取られたと憤慨し、秘密組織を背景に復讐する侯爵。しかし、それは全くの見当はずれで、夫人は懊悩しながら道ならぬ恋の焔を燃焼させていたのだ。その至純な愛を神に捧げ、信仰生活に新たな希望の光を見出そうと、彼女は世間を捨てスペインの孤島の修道院に入るが、5年後……。

 侯爵、夫人ともに陰翳に満ちた彫りの深いキャラクターが与えられ、作品をぐんと奥行きのあるものにしている。読みどころは、何といっても恋の駆引きの妙。その互いの胸を探りあうデリケートな心理戦は、男性の筆とは思えぬほど精妙に描かれている。ふたりの間で交わされるニュアンスに富んだ甘美な会話、いささかこそばゆい秘密のやり取りについ引き込まれ、華麗なサロンで狂おしい情念の火花を散らす貴顕淑女の姿が目に浮んでくる。しかし、ドラマが進むにつれ、夫人の漏らす言葉は忍び音のようなトーンに変り、嘆きの余韻が尾を引いていく。

 生涯を通じて多くの女性と恋をしたバルザック。そのうちの一貴婦人が公爵夫人のモデルで、彼女とは一悶着の末に関係が解消されたという。そんな苦い恋愛体験から導き出された箴言や警句が作品にちりばめられ、匂いたつロマンスにピリリとした薬味を添えているのも特筆されよう。それにしてもエピローグで語られる夫人の運命はあまりにも悲しい。
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
舞台は宮廷文化の香りが残るフランス貴族社交界。
気まぐれからランジェ公爵夫人が仕掛けた恋愛遊戯は、モンリヴォー将軍の情熱に火を点ける。恋愛心理の不均衡はやがて、あることをきっかけに劇的な逆転を見ることに…

もちろん話の軸はアントワネット(ランジェ公爵夫人)とアルマン(モンリヴォー将軍)の恋愛劇にあり、多くの項が割かれているわけだが、単なる恋愛譚として終わらせるにはひっかかる不可解さが後を引く。
モンリヴォーはあまりにあっさりとロンクロール侯爵の恋の駆け引きに関する指南を受け入れてはいないか?そのロンクロールは修道女テレーズとなったアントワネット奪回時にはモンリヴォーの傍らにいる。また、アントワネット誘拐に手を貸したモンリヴォーの仲間はモンリヴォーに忠実過ぎやしないか?名誉が重んじられる社会の話である。命令・依頼の内容によっては自分が軽蔑を買うリスクだってあるだろう、などなど。

この不可解さが解決するのは、巻末に付されている「序」という一見、配置としては矛盾しているように思える章である。

そう、この「ランジェ公爵夫人」は「十三人組物語」という友愛と結束で強く結ばれた類まれな男達の物語の一部なのである。ナポレオン帝政下のパリで、表には決して出てこない盟約で結ばれた男達は、一人の仲間の情熱にも斯くの如く付き合ったのだ。「ランジェ公爵夫人」を足場に「十三人組物語」へと興味が湧いてくる。
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11 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
男女の心理戦 2008/3/26
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:単行本
この小説は、四部構成になっています。
第一部は、モンリヴォーがアントワネットを探して、修道院の謁見室で修道女テレーズ(アントワネット)と再会する場面です。そこで、モンリヴォーはおいかえされます。
第二部は、二人の馴れ初めの場面に戻ります。そして、ここではモンリヴォーがランジェ公爵夫人(アントワネット)に手玉に取られてしまいます。
第三部は、モンリヴォーがアントワネットへの思いを断ち切ったのに対し、逆に、アントワネットが恋に目覚めます。
第四部は、再び、モンリヴォーが修道女テレーズを略奪すべく、断崖から修道院に潜入します。しかし、そこには悲劇が待っています。

従って、この物語はラブ・ストーリーです。それも、行き違いばかりのメロ・ドラマです。
二人の男女の心の動きが、きっちりと描かれており、二人の心理戦が読みどころです。

ところが、この物語は「十三人組物語」と言う冒険譚の一部のようです。それで第四部のあの略奪作戦があるようです。
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