製作総指揮が「おくりびと」「チームバチスタ」の間瀬プロデューサーで撮影が福本淳。
これはさぞ凄い作品だろうと思いきや、人間の描写やストーリーが浅く、惜しい出来だ。
また本作は震災直撃(2011年3月19日公開)で、特典映像にも当然初日舞台挨拶などがなく、
大きな影響を受けた。
日本初のファッション映画という触れ込みだが、内容は学園モノであり、基本は「スウィングガールズ」
や「ウォーターボーイズ」と変わらない。
このテの作品はラストでその成果が披露されるのが常だが、本作はもちろんファッションショーが舞台だ。
そこに至るまでの演出&脚本が破たんしているため、乗り切れないのが難点。
学校こそ加須市のロケだが、きちんと原宿や神宮前交差点などでも撮っており、これは福本淳の力量が
生きた個所だと思うのだが、肝心の登場人物のキャラが薄すぎる。
そもそもこの高校のショーはどこでやろうと思っていたのだろうか。
文化祭の延長、または廃校の記念で行うならば当然校内だと思うのだが、なぜかこの学生たちの動きを
アパレルの大手企業が邪魔をする(笑)。ラフォーレとかを考えていたのかも知れないが、2日前に
なって全て高校生の予約は取り消され、その大手アパレルが押さえてしまう・・・ってこれ任侠ものか?
朝日や読売が聞き付けたら、もっと大問題になっていると思うのだけれど・・・。
そこから2日間で商店街の協力で凄いランウィイが完成してしまうところなど、さらに凄いぞ。
それと俳優たちは頑張っているものの、設定が甘い&浅いためにみんな大変だったのではないか。
主人公のビートは、母の死に目に仕事で立ち会わなかった父を憎んでいるのだが、その確執の空気感が
乏しく、また自分もラストで同じ行為(学校行事のために妹の手術に立ち会わない)をするのも
どうなのか。少なくとも当日のステージディレクターがいたはずだ(誰がやっていたのか?という疑問もあり)。
他の展開も「ご都合主義」爆裂で、最後まで乗れない映画だった。
特典映像はメイキングと2月に行われた試写会の様子などが収録されているが、こちらはDVDだ。
星は2つです。