今度のアルバムはいいのではないか、直感的にそう思い、久しぶりに買ってみた。原点回帰とあるが、自分の中にある中島みゆきというイメージにぴったりはまる。独特の言語感覚の歌詞が相変わらず巧みだ。だから歌詞がすんなり入ってくる。最近はこれが歌詞かと思うくらい、ボキャブラリーも少なく、なにも感じないものが多いが、中島みききはさすがだ。楽曲も素晴らしい。一度聴いただけでメロディがしっかり残る。私にとって中島みゆきはいつも「時代の歌姫」だった。人を慰め、元気づけ、大人も楽しめる。そして、なんといっても日本の歌、音楽としてのオリジナリティがある。構成的にもパワフルな「宙船」のような歌もあれば、「とろ」のようなコミカルな歌もあり、いろんな歌が楽しめる。「ただ、愛のためにだけ」「あのさよならにさよならを」「お月さまほしい」「重き荷を負いて」そして「ララバイSINGER」が好きだ。60歳を過ぎたいまの私には「がんばってから死にたいな」というフレーズが心に響く。