今年出たパット・メセニーのインスト・カバー・アルバムと並んで、最もよく聴いたアルバムです。 特に夏以降はこればかり聴いた感もあり、これからも長く楽しめるアルバム
になる事は間違いありません。 われわれ世代にはなんと言っても 「上を向いて歩こう」−sukiyaki のカバーで、思い出されるのは、” テイスト・オブ・ハニー ”がタメ息
混じりに歌って大ヒットしたバージョン。 今回はあっと言わせる日本語カバーとなり、これは坂本九ちゃんもびっくりの出来ばえでしょう。
洋楽アーテイストがこぞって日本語でレコーディングするのは、60年代ポップス黄金期の王道パターンです。 しかしこれは違う。 たどたどしさがないしっかりした日本語で
カバーされていて、初めて聴いた時は驚きました。 いろいろな世代が楽しめる手広い選曲も特筆もので、それらがアルバムを通して違和感なくまとまりを感じます。
「Missing」と「Sakura」も素晴らしい出来ばえで、日本で生まれた名曲がワールド・ワイドに紹介されることが嬉しい。
若くして亡くなったミニー・リパートンが残した名曲「ラヴィン・ユー」も、世紀の名曲が今の世代に語り継がれたことに共感します。 80年代の名曲ホイットニー・ヒューストンの
「すべてをあなたに」もブルージーな味わいが絶妙な1曲。 音楽ファンはカバー・アルバムに昔から弱いのですが、ただそれだけではありません。 何といっても歌に説得力があり、
アルバムの話題性だけではないのは明らかです。 今から次回作に期待が持てます。