ラブストーリが成立するには、二人の間に乗り越えるべき大きな障害が不可欠。
特に20話も続くような長いドラマでは、いくつもの障害がなければ、話は盛り上がらない。
韓国ドラマは、主人公は困難や裏切り、苦労を乗り越え、恨みを晴らした途端に話は唐突に終わる。
日本人なら、ここでもっと幸せになった後を見たいな思う程。
このドラマも他の作品と同じような障害がいくつか用意されている。
それでも他と違うのは、主人公の男が神父になろうとしていること。
厳しいカトリックの戒律の中では、聖職者がひとりの女性を愛して平凡に暮らすことは許されない。
カトリック信者が多い韓国らしい設定だが、広い心で多くのひとを愛することと、ひとりの女性を愛することは、同時には成立しないことなのか。
まさに大きな障害である。
完全に最後で納得いったとは言い切れないが、考えさせられる重たいテーマを含んでいたと思う。
主人公のふたりを演じたチョ・ヒョンジとス・エは役柄と個性がぴったりあって作品の魅力を増している。
チョ・ヒョンジはいやみのないハンサムで、温かくて純朴な青年を好演。
ス・エは独特な低い声が印象的で、孤独な魂を抱え込んだ女性をよく表現している。
それに対してチ・ジニは「チャングムの誓い」の誠実であたたかいミン・ジョンホのイメージがすっかり崩れるほどのわがままな悪役。
最後まで話の結末が見えないのは面白いが、
チ・ジニ演じるウジンの自分勝手な愛情につきあわされるのが、少し辛くて星一つ減かな。