「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督で映画が公開されると言うことで、この本を手にしました。
本のカバーにも、その映画の主人公の可愛い少女の写真があります。
小説の構成もレイプ殺人にあった14歳の少女スージーが、天国に行きそこから見る形で物語が進行します。
そんなこともあって、これはファンタジーだろうと思って読み始めたのですが、内容はこの事件に始まる「家族崩壊」がテーマになっていました。
その中心は母親であるアビゲイルで、彼女は何年も家出をしてしまいます。
この裏には、女性の「性」の問題があり、子供が出来て目指す希望を捨て家庭に入り、「いい母親」を演じ続けてきたストレスが、一気に爆発してしまった形です。
とは言うものの、この小説のタイトルは「ラブリー・ボーン」で「絆」と言う意味で使われていて、この不幸な事故が、家族の「絆」を再構築すると言った話になっています。
構成的にも、内容的にも、なかなか面白い本で、次回作の「母親殺し」がテーマの作品も是非読みたいと思います。